女子は早田が優勝 昨季プロ転向の安藤は準優勝で代表内定<アジア卓球選手権予選> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:早田ひな(日本生命)/撮影:ラリーズ編集部

大会報道 女子は早田が優勝 昨季プロ転向の安藤は準優勝で代表内定<アジア卓球選手権予選>

2021.06.18

文:ラリーズ編集部

<アジア卓球選手権ドーハ大会日本代表選手選考会 6月17-20日 場所:千葉県・旭市総合体育館>

6月17日から20日にかけて、アジア卓球選手権の日本代表選考会が千葉県の旭市総合体育館で行われる。アジア選手権では男女団体、男女シングルス、男女ダブルス、そして混合ダブルスの計4種目が行われるが、この選考会では男子4名、女子2名が団体とシングルスで代表権を得ることができる。また、ダブルスは代表人数を8名以内としている。

選考会2日目となった18日は、女子シングルスの決勝戦までが行われた。

女子シングルス総括


写真:早田ひな(日本生命)/撮影:ラリーズ編集部

女子シングルス決勝には、2020年の全日本女王の早田ひな(日本生命)と2020年度に実業団を退社しプロ転向を果たした安藤みなみ(トップおとめピンポンズ名古屋)が登場した。

早田は準決勝で長﨑美柚(日本生命)とのサウスポー対決を3-0のストレートで制し決勝まで勝ち上がった。一方安藤は準決勝で芝田沙季(ミキハウス)に3-0で勝利して決勝まで進んできた。


写真:安藤みなみ(トップおとめピンポンズ名古屋)/提供:©T.LEAGUE

決勝は安藤が1ゲームを先取するも、早田が追い上げを見せ2ゲームを連取した。最後は早田が11-7で4ゲーム目を取り、優勝に輝いた。また、決勝に進んだ早田と安藤はアジア選手権の代表権を獲得した。

早田ひな(日本生命)コメント


写真:早田ひな(日本生命)/撮影:ラリーズ編集部

このような状況の中で大会を最後まで開催してくださった皆様、本当にありがとうございます。

私自身、カタールのドーハから試合がなくてすごく練習に取り組む時期が多かったんですけど、そこで練習してきたことを昨日と今日の6試合でしっかり出すことができて、もちろん課題も見つかりましたし、自分が成長していることを感じたので、それを今後のアジア選手権、その前に東京オリンピックのリザーブの選手としても帯同することになっているので、しっかりまた練習してさらに一回り二回りも強くなった早田ひなをお見せしたいと思います。

いつもこの会場で選考会が行われていて、私自身中学校からここの選考会に参加させていただいているんですけど、ほんとに環境もよくて、試合もしやすくて、すごくいい環境だなと思ったので、その中でこういった結果を残すことができて本当にうれしく思います。今日はありがとうございました。

安藤みなみ(トップおとめピンポンズ名古屋)コメント


写真:ファイナル4でベンチのアドバイスを受ける安藤みなみ/撮影:ラリーズ編集部

2日間このような状況の中大会を支えてくださった皆様本当にありがとうございました。

私は今年から所属が変わり、練習環境なども今までとは少し違った状態でずっと練習を行ってきたんですが、試合自体も今日の試合が本当に久しぶりの大会となりまして、用具の変更などもして挑んだ試合だったのですが、初日の試合はすごい緊張した状態で試合に入ってどうなるのかという感じだったんですけど、終わってみれば自分の中でとてもいい結果で終わることができたので、やってきたことは間違ってなかったんだなというふうに感じています。

今回のような大会で、ここまで良い結果を出したのは私自身初めてですので、大会に行かせていただくからには全力で良いプレーができるようにまた練習に取り組んで頑張っていきたいと思います。ありがとうございました。

男子シングルス見どころ


写真:丹羽孝希(スヴェンソン)/撮影:ラリーズ編集部

大会3日目の19日には、男子シングルスの予選リーグから決勝トーナメントの1回戦までが行われる。男子シングルスでは、五輪代表に認定された丹羽孝希(スヴェンソン)と水谷隼(木下グループ)が登場する。そのほか、2021年全日本選手権王者の及川瑞基(木下グループ)をはじめ国内のトップ選手が一堂に会すなど、予選からハイレベルな試合が予想される。

男子シングルス出場選手一覧


写真:水谷隼/提供:ittfworld

及川瑞基(木下グループ)
森薗政崇(BOBSON)
吉田雅己(木下グループ)
田中佑汰(愛知工業大)

丹羽孝希(スヴェンソン)
英田理志(愛媛県競技対策委員会)
龍崎東寅(三井住友海上)
水谷隼(木下グループ)

宇田幸矢(明治大)
戸上隼輔(明治大)
吉村真晴(愛知ダイハツ)
神巧也(T.T彩たま)

吉村和弘(岡山リベッツ)
曽根翔(愛知工業大)
濵田一輝(愛工大名電高)
篠塚大登(愛工大名電高)

松島輝空(星槎中)
吉山僚一(愛工大名電高)
平野友樹(協和キリン)
木造勇人(愛知工業大)

有延大夢(琉球アスティーダ)
村松雄斗(東京アート)
鈴木颯(愛工大名電高)
岡野俊介(愛工大名電高)

2日目結果

女子シングルス準決勝

〇早田ひな 3-0 長﨑美柚
11-9/11-8/11-9

〇安藤みなみ 3-0 芝田沙季
11-4/18-16/11-7

女子シングルス3-4位決定戦

〇長﨑美柚 3-1 芝田沙季
11-6/9-11/11-8/13-11

女子シングルス決勝

〇早田ひな 3-1 安藤みなみ
3-11/11-7/11-9/11-7

女子シングルス順位

1位 早田ひな(代表権獲得)
2位 安藤みなみ(代表権獲得)
3位 長﨑美柚
4位 芝田沙季
5位 佐藤瞳
6位 大藤沙月
7位 橋本帆乃香
8位 加藤美優
9位 南波侑里香
10位 森さくら

丹羽孝希インタビュー


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安藤みなみインタビュー


写真:安藤みなみ(トップおとめピンポンズ名古屋)/撮影:田口沙織

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