文:ラリーズ編集部
<第90回全日本大学総合卓球選手権大会(団体の部) 7月1日~4日 場所:島津アリーナ京都>
3日、全日本大学総合卓球選手権団体の部が3日目を迎え、男女決勝トーナメント準々決勝までが終了してベスト4が確定した。(女子準々決勝、日本体育大学と神戸松蔭女子学院大学の試合は時間の関係で4日に延期)
優勝候補が次々と姿を消す
大会3日目には、決勝トーナメント1回戦から準々決勝までが行われた。男子では、愛知工業大学(以下、愛工大)や明治大学といった優勝候補が順当に勝ち進む一方、2019年度大会準優勝の筑波大学や、関東学生リーグ1部の専修大学がベスト16で敗れるなど、小さくない波乱も起こった。
写真:熊本流己/撮影:ラリーズ編集部
その中でも、最大のサプライズは福岡大学のベスト4進出だ。決勝トーナメント1回戦で関西大学に勝利すると、続く2回戦では全5試合フルゲームの熱戦を制して筑波大学から大金星を挙げた。さらに、準々決勝では日本体育大学相手に、マッチカウント3-0のストレート勝利を収めた。
また、女子でも男子同様、専修大学や早稲田大学と言った強豪が勝ち進む一方で、2019年度大会優勝の愛知工業大学や、3位の青山学院大学がベスト16で姿を消した。
男子4日目見どころ
男子の注目は、やはり愛工大と明治大だ。決勝トーナメント1回戦の抽選が行われた段階で、決勝まで当たらない組み合わせが発表され、両校ともここまで順調に勝ち上がってきた。
写真:宇田幸矢/撮影:ラリーズ編集部
明治大学は準決勝で福岡大学と激突する。今大会快進撃を続ける福岡大学の卓球は、ド派手なプレーではなく、”泥臭く繋ぐ”粘りの卓球。対して、明治大学の卓球は宇田幸矢、戸上隼輔を筆頭に、前陣に張り付いてピッチの速いラリーを展開する”ザ・現代卓球”。そんな対照的な両校の対決では、はたしてどちらに軍配が上がるのか。
写真:木造勇人/撮影:ラリーズ編集部
愛工大は、日本大学と対戦する。日本大学は、愛工大名電高校出身の小林広夢と加山裕、エリートアカデミー出身の金光宏暢の3人を主軸に、2回戦で専修大学、準々決勝で中央大学と、関東学生リーグ1部の強豪を撃破して準決勝に駒を進めてきた。一方、愛工大も、今大会ここまで全試合オールストレート勝利と、圧倒的な強さで勝ち進んできている。どちらが勝ってもおかしくないこの試合。決勝の舞台に駒を進めるのは果たして。
女子4日目見どころ
女子準決勝の注目は、早稲田大学と専修大学の一戦だ。
写真:木村香純/撮影:ラリーズ編集部
木村香純、出澤杏佳を擁する専修大学は、予選リーグからここまで1試合も落とさずに勝ち進んできた。特に、正統派攻撃型の木村と超異質型の出澤のダブルスは強力で、今大会落としたゲーム数はわずかに1。優勝候補として、文句のつけようのないプレーを披露してきた。
写真:岩越帆香/撮影:ラリーズ編集部
対する早稲田大学も負けていない。2回戦で優勝候補の愛工大との大熱戦を制し、続く準決勝では強豪・同志社大学に3-1で勝利。ダブルスを務める笹尾明日香、岩越帆香を中心に、黒野葵衣、杉田陽南と、実績と実力を兼ね備えたメンバーが脇を固めるチーム構成は、間違いない大会トップレベルだ。
どちらが勝ってもおかしくない試合。決勝に駒を進めるのは果たして。
決勝トーナメント準決勝組み合わせ
男子
愛知工業大学 - 日本大学
明治大学 ー 福岡大学
女子
早稲田大学 ー 専修大学
東京富士大学 ー (日本体育大学vs神戸松蔭女子学院大学の勝者)