文:ラリーズ編集部
<卓球・全日本卓球選手権大会ホープス・カブ・バンビの部 2021年7月22日~25日 グリーンアリーナ神戸>
22日から4日間に渡って、全日本卓球選手権大会ホープス・カブ・バンビの部(以下、全日本ホカバ)が兵庫県のグリーンアリーナ神戸で行われる。
全日本ホカバとは
全日本ホカバとは「全日本卓球選手権大会ホープス(小学6年生以下)・カブ(小学校4年生以下)・バンビの部(小学校2年以下)」を表す。過去の優勝者には水谷隼(木下グループ)や張本智和(木下グループ)、石川佳純(全農)ら、後の日本代表となった選手も多く、日本代表への登竜門とも言える大会となっている。
昨年は新型コロナウイルスの影響で開催中止となったため2年ぶりの開催となる今大会には、有名選手の実弟や、メーカーとの契約選手も参加する。そんな全日本ホカバの見どころを、年代別に紹介していく。
ホープス見どころ
ホープス男子では、松島翔空(田阪卓研)と岩井田駿斗(HZF)の二人は見逃せない。松島翔空は、2019年東アジアホープス男子シングルス優勝の松島輝空(JOCエリートアカデミー/星槎)の実弟。兄の輝空は2018年の同大会で優勝しており、兄に続いての優勝を目指す。対する岩井田も、11歳にしてバタフライと契約を結んだ有望株。勝ち進めば準決勝で両選手は激突するが、果たして二人の対決は見られるのか。
ホープス女子の注目選手としては、井上真夕(ALL STAR)が挙げられる。今年1月の東アジアホープス代表選考会で、唯一の全勝で代表権を獲得した井上。所属するALL STARには、かつて木原美悠(JOCエリートアカデミー)が所属しており、その木原も2016年に全日本ホープスを制している。クラブの先輩に続いて優勝を果たし、トップ選手の仲間入りを目指す。
カブ見どころ
カブ男子の注目は、何と言っても大野颯真(木下グループ)だ。大野は9歳にして東アジアホープス日本代表入りを果たした期待の新星。9歳での代表入りは張本智和に並ぶ記録で、その活躍が認められて今年6月には木下グループと所属契約を締結した。2019年のバンビ優勝に続いて、カブの部でも王者に輝くことはできるのか。
カブ女子では、石田心美(石田卓球N⁺)に注目したい。2020年全日本王者の早田ひな(日本生命)を輩出した石田卓球クラブに在籍する石田は、過去にU7日本代表に選出された実績を持つホープ。2019年のバンビでは優勝を果たしており、今大会も優勝を狙う。
バンビ見どころ
バンビ男子では、木原寿馬(ALL STAR)と柴田優星(STライトニング)に要注目だ。ALL STAR所属の木原は、2019年の全日本選手権で準優勝に輝いた木原美悠の実の弟。過去にU7日本代表に選出された経験もあり、姉と同じくVICTASとアドバイザリー契約を結んでいる。また、同じく柴田もVICTASとアドバイザリー契約を結んでおり、二人は勝ち進めば決勝で対戦する。両選手の対戦が実現すれば、過去に類を見ない白熱の決勝戦となるだろう。
バンビ女子には、松島輝空、翔空兄弟の妹、松島美空(田阪卓研)、松島愛空(田阪卓研)姉妹が出場する。姉である美空は京都府予選を1位通過、妹の愛空は2位通過で今大会への出場を決めた。共に勝ち進めば、当たるのは決勝戦。果たして、全日本の決勝という大舞台で姉妹対決が見られるのか。
張本智和インタビュー
写真:張本智和(木下グループ)/提供:長田洋平/アフロスポーツ