<北信越学生卓球連盟春季選抜強化合宿 日程:2025年3月11日~3月16日 場所:新潟産業大学体育館(新潟県)、金城大学体育館(石川県)>
3月11~16日、新潟産業大学体育館(新潟県)、金城大学体育館(石川県)で、北信越学生卓球連盟春季選抜強化合宿が行われた。
この合宿は、一般社団法人日本学生卓球連盟が主催し、北信越学生卓球連盟が主管となって行われる強化合宿だ。
対象は令和6年度に北信越学生卓球連盟に登録している選手で、全日本学生選手権(全日学)に出場していない選手を中心に、毎年、大学生講師を招いて卓球指導を行っている。
今回は、男子8名、女子10名の参加者がこの合宿に参加した。
合宿総括

写真:手塚崚馬(明治大学)/撮影:ラリーズ編集部
今回の合宿の講師は、2024年全日学シングルスベスト16で全中優勝の経験もある手塚崚馬(明治大学)と、2022年関東学生新人戦女子ダブルス3位の岡村香苗(東洋大学)が担当した。
合宿では講師の指導のもと、ウォーミングアップやフットワーク、実践的な練習を行い、試合練習では制約を設けて実施した。講師が個々の選手にアドバイスを行い、質疑応答も活発に行われた。
序盤は全体的に緊張が見られたが、次第に熱気が高まり、充実した合宿となった。
日学連幹事長・米田裕哉(明治大学)が、講師の2名と北信越学生卓球連盟・幹事長の宮本皓志郎(金沢大)に聞いたコメントは以下のとおり。
指導者コメント

写真:男子指導の様子/撮影:一般社団法人日本学生卓球連盟
米田
米田:今回の合宿では、どのような練習メニューを指導しましたか?
手塚崚馬
手塚崚馬:いつも私がよく練習しているメニューからトップ選手が実践しているメニューなど、幅広く指導しました。また、合宿に参加しているメンバーの課題も聞きながらメニューを組み立てました。
岡村香苗
岡村香苗:事前に選手の不得意技術をアンケートで拝見しました。すると、台上技術について書かれていることが多かったので、台上からの練習メニューを意識しました。
米田
米田:指導をするうえで特に意識したポイントはありますか?
手塚
手塚:ただ練習するのではなく、練習に対する「意識」を変えられるように指導を工夫しました。
具体的には、私がまずプレーの見本を示し、注意点を説明しました。さらに、参加者全員の様子を確認しながら、一人ひとりに合ったアドバイスをしました。
岡村
岡村:具体的にどんなときにミスをしているのかなどを話しながら、参加者1人1人にアドバイスするようにしました。

写真:女子指導の様子。奥にいるのが岡村/撮影:一般社団法人日本学生卓球連盟
米田
米田:選手たちの反応や成長を感じた場面があれば教えてください。
手塚
手塚:合宿初日にアドバイスした点を、最終日までに習得していた姿には成長しているなと感じました。
岡村
岡村:アドバイスをしたことが次の日の練習に活かされている姿を見たときは、「成長しているな」と感じました。
米田
米田:指導する立場になって、選手としての視点と違うと感じたことはありましたか?
手塚
手塚:指導する際は、自分がプレーするときと比べて客観的に見ることができます。だからこそ、いつもとは違う視点で参加者の練習を見ていたので、多くの発見がありました。
実際に卓球をしていると気づかないことが意外と多いのだと実感しました。
岡村
岡村:相手のことをよく見て指導したので、私自身も学びになる場面が多くありました。

写真:男子のミーティングの様子。手塚による講評が行われた/撮影:一般社団法人日本学生卓球連盟
米田
米田:うまく伝わらず苦労したことや、工夫したことはありますか?
手塚
手塚:1つの技術ができるまで徹底的に指導するようにしました。なんとなくできるようにするのではなく、体が完璧に覚えられるように工夫しました。
岡村
岡村:ボールタッチや技術の感覚は人それぞれ違うと思うので、教えたい内容を具体的に伝えるように工夫しました。
米田
米田:今回の経験を通じて、自分自身の卓球や考え方に変化はありましたか?
手塚
手塚:指導を通じて卓球を客観的に見ることができ、より深く考える機会になりました。その結果、視野が広がり、自身の成長につながる貴重な時間となりました。
岡村
岡村:今回の経験を通じて、自分だけでなく、人からアドバイスをもらうことで課題を改善するきっかけになることがあると感じました。
そのため、悩んだときは人に頼ることも大切だと実感しました。

写真:女子のウォーミングアップの様子/撮影:一般社団法人日本学生卓球連盟
米田
米田:今回の合宿を振り返って、最も印象に残っていることを教えてください。
手塚
手塚:私は去年もこの合宿に参加させてもらったのですが、全員が卓球に対して意識が高く、向上心もあって嬉しかったです。彼らの姿を見て、私も頑張ろうと思いました。
岡村
岡村:初めての経験でしたが、学生の皆さんが積極的にアドバイスを求めてきてくださったことが、非常に嬉しくて印象に残っています。
手塚
手塚:4月から社会人になりますが、新たなステージで卓球を続けていくので、今よりも良い成績を残せるよう頑張ります!
岡村
岡村:私は大学生活が残り1年なので、後悔がないように最後までやり切ります!
北信越学生卓球連盟・幹事長コメント
米田
米田:今大会の運営で大変だったことはなんですか?
宮本皓志郎
宮本皓志郎:幹事長として初めての事業であり、合宿を実施するにあたり多くの準備や調整が必要だったので非常に苦労しました。しかし、理事や先輩方のご協力により、無事に終了することができました。
米田
米田:今合宿で印象に残っていることを教えてください。
宮本
宮本:参加者全員が真剣に取り組んでいる姿が非常に印象に残っています。特に、多くの選手がコーチに質問する姿や選手同士が切磋琢磨している姿を見て、運営側としても非常にやりがいを感じました。
宮本
宮本:今回の運営を踏まえ、スムーズな大会運営をすることが目標です。5月には春季大会が開催されるので、選手たちが最高のパフォーマンスを発揮できるよう、準備を徹底して進めていきたいです。

写真:女子集合写真/提供:一般社団法人日本学生卓球連盟
学連HP等
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