＜2025日学連・中国上海チーム合同強化合宿　日程：2月12～13日　場所：京都テルサ＞

2月12～13日、一般社団法人日本学生卓球連盟（以下、日学連）が主催した2025日学連・中国上海チーム合同強化合宿が行われた。

中国・上海の華東理工大学の選手男女計12名が来日し参加。日本の大学トップレベルの選手に加え、開催地である京都の同志社大学・立命館大学の選手と合同で強化練習を行った。

写真：日本選手・中国選手集合写真/提供：一般社団法人日本学生卓球連盟

12日は合同練習が実施され、チームキャプテンである濵田一輝（早稲田大）が率先してトレーニングをリードし、練習の士気を高めた。

13日は終日試合が行われ、両国の競技レベル向上を目的に互いに切磋琢磨した。

参加選手、試合結果、試合後の濱田のコメント、および運営を担当した日学連幹事長・米田裕哉（明治大）のコメントは以下の通り。（コメント提供：一般社団法人日本学生卓球連盟）

濵田一輝　合宿後コメント

写真：濱田一輝（早稲田大）練習風景/提供：一般社団法人日本学生卓球連盟

練習会を終えた感想をお願いします。

中国の選手と一緒に練習や試合をする機会はなかなかないので、とても良い経験でした。

実際に打ってみて、日本人選手との違いは感じましたか？

やはりボールの質が違いました。特に中国選手は両面に粘着ラバーを使いこなす選手が多く、その点は非常に取りづらいなと感じました。

昨年、中国でのリーグ戦に参加した際にも学生と社会人のレベルの違いを実感しましたが、今回はさらにその違いを感じています。

中国の大学生の強さについて、どう感じていますか？

回転量が凄まじいなと感じました。少し打っただけなのにスピンが強くかかっていて、プレッシャーにもなりました。

また、回転がかかったボールをブロックし、次に狙われる展開も非常に上手いと感じました。

写真：濱田一輝（早稲田大）練習風景/提供：一般社団法人日本学生卓球連盟

Tリーグの後に今回の練習会が開催されたと思います。
連戦続きですが、体調管理や技術面はどう意識して過ごしましたか？

体調管理に関してはしっかり食べて寝ることが最重要だと思います。また、ストレッチも欠かさず行いました。

技術面に関しては鄭先生（日学連強化委員長）から期間中にアドバイスをもらうことで、自分のプレーの視野が広がったので非常にプラスになりました。

今後の展望について教えてください。

WTTなどの大会で中国選手と対戦する機会も増えてきたので、さらにトップの選手に勝利できるように努力したいと思います。

今回の練習で得たものを、今後の成長に繋げていきたいと考えています。

あとは個人的に米田くんの運営に感謝しています。お疲れ様でした！（笑）

米田裕哉　合宿後コメント

写真：開会式の様子、写真奥の明治大のジャージを着ているのが米田/提供：一般社団法人日本学生卓球連盟

合宿を終えての感想を教えてください。

選手の皆さんが一生懸命に練習に取り組んでいたので、本当に大変だったと思います。

特に濱田選手は、最初から最後まで集中力を切らすことなく練習と試合をこなしていて、素晴らしいと感じました。

普段は日本の大会運営がメインだと思います。
今回海外の選手との合宿でしたが、運営面で大変だったことはありますか？

やはり言語の壁は大きかったです。昨年のポーランドとの交流戦も運営を担当しましたが、やはり言葉での意思疎通の難しさを改めて実感しました。英語が通じる場合は英語で伝え、それでも難しい場合はジェスチャーを交えて伝えるように意識しました。

今回は、面田采巳（愛知工業大）選手が中国語に堪能で、選手間の通訳を担当してくれたこともあり、とても助かりました（笑）。

彼女の持ち前の明るさもあり、中国選手も笑顔でしたね。

写真：中国チームの写真/提供：一般社団法人日本学生卓球連盟

この合宿を開催するにあたり、大変だったことはありますか？

全体の予算管理、練習や日程の調整、選手の飲料の買い出し、試合結果の入力、各種支払いなど、多岐にわたる業務がありました。

しかし、同志社大学の総監督であり、日学連の理事も務める久保陽さんの協力もあり、無事に合宿を終えることができました。

今後の展望について教えてください。

まずは、2月末に控えるユニバーシアード日本代表予選会の運営と準備に全力を尽くします。

そして、7月にドイツで開催されるユニバーシアード本戦に向け、選手の準備や事務作業を（公財）日本卓球協会、日本オリンピック委員会の皆さんと協力しながら進めます。日本の金メダル獲得をサポートできれば幸いです。

4月からは各大学に新入生が入学し、新人戦、関東学生、インカレなど、数多くの大会があり忙しい時期が続きますが、それでも選手の皆さんを第一に考え、全力で取り組んでいきたいと思います。

中国参加選手

男子

许人瑞（華東理工大）
王廷宇（華東理工大）
丁世賢（華東理工大）
于迪扬（華東理工大）
董皓阳（華東理工大・ジュニア）
李尚泽（華東理工大・ジュニア）

女子

金梦妍（華東理工大）
王一朵（華東理工大）
马小惠（華東理工大）
梁家怡（華東理工大）
蔡诗筠（華東理工大・ジュニア）
胡彦晞（華東理工大・ジュニア）

日本参加選手

男子

濵田一輝（早稲田大）
徳田幹太（早稲田大）
鈴木颯（愛知工業大）
富澤俊（同志社大）
中川泰雅（同志社大）
丹澤篤史（同志社大）
宮城青空（同志社大）
塚﨑大地（同志社大）
林一瑳（立命館大）

女子

枝廣愛（中央大）
鶴岡美菜（神戸松蔭女子学院大）
面田采巳（愛知工業大）
藤田知子（愛知工業大）
竹村和（同志社大）
橘髙由茉知（同志社大）
德村優衣（同志社大）
吉井亜紀（同志社大）

試合結果一覧（現地参加選手は除く）

男子

濵田一輝 3-2 许人瑞
濵田一輝 3-1 丁世賢
濵田一輝 3-2 于迪扬

徳田幹太 3-2 许人瑞
徳田幹太 3-0 王廷宇
徳田幹太 3-1 丁世賢
徳田幹太 3-2 于迪扬

鈴木颯 3-0 许人瑞
鈴木颯 2-1 王廷宇
鈴木颯 1-3 丁世賢
鈴木颯 3-2 于迪扬

女子

枝廣愛 1-3 金梦妍
枝廣愛 3-0 王一朵
枝廣愛 0-3 马小惠
枝廣愛 0-2 梁家怡

鶴岡美菜 2-3 金梦妍
鶴岡美菜 2-0 王一朵
鶴岡美菜 1-3 马小惠
鶴岡美菜 1-3 梁家怡

面田采巳 3-0 金梦妍
面田采巳 3-2 王一朵
面田采巳 2-3 马小惠
面田采巳 0-2 梁家怡

藤田智子 2-3 金梦妍
藤田智子 3-1 王一朵
藤田智子 0-2 马小惠
藤田智子 1-3 梁家怡

※時間の都合上3ゲームマッチの試合もあり、濵田は3試合のみ