文:ラリーズ編集部
<第52回全国高等学校選抜卓球大会 3月21日~23日 岡山県・岡山県総合グラウンド体育館(ジップアリーナ岡山)、岡山市総合文化体育館>
3月21~23日の3日間で全国高等学校選抜卓球大会が行われる。2月22日には、オンラインで公開抽選が行われ、男女学校対抗の組み合わせが決定した。
今回は56チームが参加する男子学校対抗の見どころを紹介する。
第1シードは出雲北陵、第2シードは愛工大名電
予選リーグ1位のみが決勝トーナメントに進出できる高校選抜。56チームがA~Pの16リーグに振り分けられ、しのぎを削る。
前回王者の出雲北陵(島根)が第1シード、インターハイ王者の愛工大名電(愛知)が第2シードとなった。
写真:三好蒼空/金丸陽(出雲北陵)ペア/撮影:ラリーズ編集部
連覇に挑む出雲北陵は、昨夏のインターハイ男子シングルスを制したエースの小野泰和と、小野のダブルスパートナーだった黒田昌秀が卒業。
しかし、昨年から主力として活躍する肖騏駿、大村心、そして1月の全日本選手権男子ダブルスで松平賢二/宮川昌大(協和キリン)ペアを下した三好蒼空/金丸陽ペアが残っており、連覇を狙う戦力は整っている。
第1シードの出雲北陵は、予選Aリーグで東福岡(福岡)、東奥学園(青森)と対戦する。
写真:面田知己(愛工大名電)/撮影:ラリーズ編集部
また、昨夏のインターハイを制した愛工大名電は、2022年以来の高校選抜王座奪還を目指す。
エースの坂井雄飛が抜けた中、チームの主軸となるのは、坂井とともにインターハイ男子ダブルスを制した面田知己だろう。また、2022年に全日本カデットを制し、昨夏のインターハイにも1年生ながら学校対抗に出場していた持田陽向も主力としての活躍が期待される。
なお、愛工大名電は予選Pリーグで松商学園(長野)、大阪桐蔭(大阪)と対戦する。
3年生が卒業しさらに熾烈な戦国時代に
インターハイ学校対抗準優勝の遊学館(石川)はレギュラーの3年生4人が卒業、高校選抜準優勝の希望が丘(福岡)は石井佑季、久保賢輔の2枚看板が抜けるなど、3年生が主体だったチームは、メンバー構成が大きく変わっている。
写真:齋藤俊太朗(明徳義塾)/撮影:ラリーズ編集部
一方でインターハイ複準優勝の北村悠貴/大畑瑛祐のツインエースが残る白子(三重)、インターハイ単準優勝の齋藤俊太朗擁する明徳義塾(高知)、全日本ジュニア3位の谷本拓海をエースに据える育英(兵庫)、全日本ジュニア8のバック表・岸本漣斗を中心とした関西(岡山)など昨年からの主力選手が残っているチームもあり、熾烈な戦いとなることが予想される。
写真:北村悠貴(白子)/撮影:ラリーズ編集部
また、全国各地の選抜予選からも“戦国時代”と言える結果が表れている。
東北では専大北上(岩手)、関東では学館浦安(千葉)、九州では敬徳(佐賀)がそれぞれ初優勝。北信越では新潟産大附(新潟)が遊学館(石川)の北信越23連覇を阻止して優勝するなど、どの学校も力をつけており、実力伯仲の様相を呈している。
2022年大会までは愛工大名電(愛知)が7連覇を果たしていた。しかし、2023年大会に野田学園(山口)が優勝し、2024年大会は出雲北陵(島根)が戴冠。3年連続で優勝校が変わっている。
近年稀に見る混戦が予想される今大会。果たして春の王者に輝くのはどのチームなのか。3月21日の開幕が待ち遠しい。
男子学校対抗組み合わせ
Aリーグ
出雲北陵(島根)
東福岡(福岡)
東奥学園(青森)
Bリーグ
金光大阪(大阪)
白子(三重)
千葉経大附(千葉)
明豊(大分)
Cリーグ
野田学園(山口)
青藍泰斗(栃木)
上宮(大阪)
富田(岐阜)
Dリーグ
敬徳(佐賀)
滝川(兵庫)
呉青山(広島)
Eリーグ
静岡学園(静岡)
開志国際(新潟)
龍谷大平安(京都)
Fリーグ
専大北上(岩手)
尽誠学園(香川)
明秀日立(茨城)
鎮西学院(長崎)
Gリーグ
学館浦安(千葉)
瓊浦(長崎)
滝川第二(兵庫)
鶴岡東(山形)
Hリーグ
遊学館(石川)
三浦学苑(神奈川)
関西(岡山)
Iリーグ
希望が丘(福岡)
足利工業(栃木)
秋田(秋田)
Jリーグ
福島東稜(福島)
埼玉栄(埼玉)
都城商業(宮崎)
松徳学院(島根)
Kリーグ
新潟産大附(新潟)
倉敷工業(岡山)
弘前実業(青森)
実践学園(東京)
Lリーグ
明徳義塾(高知)
北科大(北海道)
北陵(佐賀)
Mリーグ
駒大苫小牧(北海道)
慶誠(熊本)
足立学園(東京)
Nリーグ
育英(兵庫)
岡山商大附(岡山)
桐蔭学園(神奈川)
浜松修学舎(静岡)
Oリーグ
城南(徳島)
東山(京都)
樹徳(群馬)
富山商業(富山)
Pリーグ
愛工大名電(愛知)
松商学園(長野)
大阪桐蔭(大阪)