優勝は3校のエース集った高3チーム 元日本リーガーも出場 主催のめしだ会長「卓球界を盛り上げたい」<第3回めしだオープン> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:優勝した卒業記念WTSM 左から渡邉崚(専大北上高)、島岡修斗(安田学園高)、村田翔(浜松修学舎高)/提供:島岡修斗(安田学園高)

大会報道 優勝は3校のエース集った高3チーム 元日本リーガーも出場 主催のめしだ会長「卓球界を盛り上げたい」<第3回めしだオープン>

2025.12.29

この記事を書いた人
学生時代は育英高等学校→大阪経済法科大学と関西の強豪校でプレー。現在はフリーランスで卓球コーチを務めながら、卓球メディアRallysの関西の物販営業を担当している。大学時代は関西学連の学生役員として従事していた顔の広さを活かして、実力者を揃えMISCH-MASCHを設立。2024年全日本クラブ卓球選手権大会の女子一般の部優勝。

<第3回めしだオープン 日程:2025年12月28日 場所:栃木県足利市民体育館>

12月28日、栃木県足利市民体育館で第3回めしだオープンが開催された。

本大会は人気卓球YouTuber“めしだ会長”こと飯田竜之介さんが主催する卓球大会だ。

今年で3回目を迎え、夏の「めしだ会長杯」と並ぶ、冬の恒例大会となっている。

大会には、卓球愛好家から高校生トップ選手や大学生、卓球YouTuber、元実業団選手まで、幅広いカテゴリーの選手が出場し、卓球界の盛り上がりを感じさせる大会となった。

高校3年生チームが優勝

試合は3〜4人制の団体戦で行われ、まずは3〜4チームによる第1ステージを実施。第2ステージで再びリーグ戦を行い、そこの1位チームがトーナメントへと進む形式で実施された。

会場は終始、笑顔と会話があふれる和やかな雰囲気に包まれつつも、随所で全国大会経験者同士による緊張感のあるラリーも見られ、レベルの高い試合が繰り広げられた。

決勝トーナメントを制したのは、Rallysアンバサダーの島岡修斗(安田学園高)と、渡邉崚(専大北上高)、村田翔(浜松修学舎高)による「卒業記念WTSM」。これまでライバル校としてしのぎを削ってきた高校3年生が、卒業を前に同じチームを組み、見事優勝を果たした。

3選手とも卒業後は関東の大学に進学するとのことで、大学での活躍にも期待が高まる。

大会結果および優勝チームのコメント、主催・めしだ会長のコメントは以下の通り。

大会主催・めしだ会長コメント


写真:インタビューに答えるめしだ会長/撮影:ラリーズ編集部

開催して一番良かったと感じた点は何ですか?

一番は、今日が初対面であろう参加者同士が自然と交わり、楽しそうに卓球をしている姿を見られたことです。

そうした光景を見ていると、「やっていてよかったな」「本当に楽しいな」と素直に感じます。それが何より印象に残っていますね。

特に印象的だったこと

試合では、元実業団選手の硴塚将人さん(元協和キリン)が今回出場してくださったことがとても印象的でした。


写真:協和キリンでも活躍した硴塚将人さん(写真右)/撮影:ラリーズ編集部

テレビで見ていたような選手が、こうしたオープンな大会に来て実際に試合をしている。その光景にすごくワクワクしました。

もともとは草の根のアマチュア大会だったものが、少しずつレベルアップしてきて、「ここまで来たか」「どこまで行くんだろう」とワクワクしています。

卓球界を盛り上げたいという気持ちは常にあって、参加してくださる方は全員ゲストだと思っています。初めて来てくれた方や、また来てくれた方の顔を見ると、本当に嬉しいですね。

今後「めしだ会長杯」「めしだオープン」をどのような大会にしていきたいですか?

そもそもの目的や軸は、最初から変わっていません。卓球界を盛り上げたい、栃木県の卓球界を変えたいという思いが根底にあります。

卓球を通じて、商店街やホテル街など、地域全体も盛り上げていきたい。その前提がまずあります。レベルが高くなってきたこと自体は嬉しいですが、一方で、初めて参加する方や中学生・学生が「ちょっと来づらいな」と感じてしまう大会にはしたくありません。

これからも、誰でも参加しやすく、卓球界全体を盛り上げていける大会であり続けたいと思っています!

優勝:卒業記念WTSM


写真:卒業記念WTSM/撮影:ラリーズ編集部

優勝チームコメント


写真:優勝した卒業記念WTSM 左から渡邉崚(専大北上高)、島岡修斗(安田学園高)、村田翔(浜松修学舎高)/提供:島岡修斗(安田学園高)

今回、このメンバーで大会に出場しようと思ったきっかけを教えてください。

島岡修斗(安田学園高):年末にみんな帰省して集まる機会があり、普段から一緒に練習しているメンバーだったので、「このメンバーで試合に出てみよう」という話になりました。

実はそれを提案してくれたのが僕の父で、それがきっかけで今大会への出場が決まりました。

他校の選手と組んでオープン戦に出場してみた感想を教えてください

村田翔(浜松修学舎高):今回一緒に組んだ2人は本当に強くて、全試合で頼りにさせてもらいました。すごく心強かったです。

渡邉崚(専大北上高):同じ学校の同期や後輩と組む団体戦も楽しいですが、違うメンバーと組むことで、普段の団体戦では味わえない楽しさがありました。いつもとは違う新鮮さがあって、とても良い経験だなと思いました。

島岡:インターハイなどでは、いつも敵として見ていた選手たちと同じチームになれたのが新鮮でした。これだけ強い仲間が一緒だと、あまり気負わずに、楽しく試合ができました。

オープン戦ならではの会場の雰囲気や盛り上がりについて、どのように感じましたか?

島岡:公式戦とは違って、全体的に楽しい雰囲気がありました。勝ちにこだわりすぎるというよりも、卓球そのものを楽しむ空気があって、とても良い大会だなと思いました。

村田:卓球が本当に好きな方々が集まっているので、試合していても楽しいですし、見ていても楽しいです。いろいろな面で楽しめる大会だと感じました。

渡邉:公式戦ではどうしても勝ちにこだわってしまい難しい部分もありますが、こうしたオープン戦では自分から会場を盛り上げるプレーできるのがすごく良かったです。

大学での目標

島岡:大きな目標としては、リーグ戦にしっかり出場して、そこで勝つことです。

村田:大学では試合数も多いので、まずは一つひとつ勝って、チームに貢献できる選手になりたいと思っています。

渡邉:大学入学後すぐに関東新人戦があるので、まずはそこで結果を出すことが目標です。そこから関東学生リーグやインカレなど、段階的にステップアップしていけるよう頑張りたいと思っています。

準優勝:段なし+大正大学+東日本国際大学


写真:段なし+大正大学+東日本国際大学/撮影:ラリーズ編集部

3位:チームこくぴょそ


写真:チームこくぴょそ/撮影:ラリーズ編集部

3位:ST


写真:ST/撮影:ラリーズ編集部