今大会落とした試合はわずか1 四天王寺が圧巻の6連覇<卓球・全国高校選抜> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:6連覇を果たした四天王寺メンバー/撮影:ラリーズ編集部

大会報道 今大会落とした試合はわずか1 四天王寺が圧巻の6連覇<卓球・全国高校選抜>

2021.03.28

文:ラリーズ編集部

<第48回全国高校選抜卓球大会 2021年3月26日~28日 三重・サオリーナ>

28日、全国高校選抜卓球大会最終日、女子学校対抗決勝が行われ、四天王寺(大阪)が桜丘(愛知)を下し、見事6連覇を達成した。

先に決着のついた2番 中森帆南 3-1 小林りんご


写真:小林りんご(桜丘)/撮影:ラリーズ編集部

四天王寺と桜丘の頂上決戦、2台進行で行われたため、先に2番シングルスで決着がついた。


写真:中森帆南(四天王寺)の強力な回り込みフォアドライブ/撮影:ラリーズ編集部

中森帆南(四天王寺)が小柄な体格ながらもパワフルなフォアドライブを連発し、1年生カットマン小林りんご(桜丘)を打ち抜いていく。第3ゲームこそ落としたものの、しっかりと小林を攻略しゲームカウント3-1で勝利を収めた。


写真:勝利を決め、チームメートとがっちり肘タッチ/撮影:ラリーズ編集部


写真:小林りんご(桜丘)はカットと攻撃を織り交ぜたプレーで対抗するも及ばなかった/撮影:ラリーズ編集部

勝負をわけた1番 大藤沙月 3-2 野村光


写真:大藤沙月(四天王寺)/撮影:ラリーズ編集部

この試合の命運をわけたのは1番シングルスでの大藤沙月(四天王寺)と野村光(桜丘)の対戦だ。5番シングルスでも再戦するオーダーとなっていた。


写真:野村光(桜丘)/撮影:ラリーズ編集部

試合は全日本選手権ジュニアの部を2連覇している大藤に対し、野村が緩急自在なプレーで得点を重ねる。特に強烈なフォアハンドスマッシュとバックの変化が効き、第4ゲーム、10-8とマッチポイントを握る。しかし、そこから勝ち急ぐ野村に対し、大藤が落ち着いたプレーを見せ逆転する。


写真:何度もガッツポーズを見せた野村光(桜丘)/撮影:ラリーズ編集部

迎えた第5ゲームも同じく野村が先にマッチポイントを握るが、またしても大藤が貫禄の逆転勝ちを収め、貴重な2勝目をチームにもたらした。


写真:逆転に次ぐ逆転で勝ち切った大藤沙月(四天王寺)/撮影:ラリーズ編集部


写真:野村光(桜丘)はあと1点が遠かった…/撮影:ラリーズ編集部

勝負を決めた3番 菅澤柚花里 3-0 林真白


写真:菅澤柚花里(四天王寺)/撮影:ラリーズ編集部

3番シングルスに登場したのは菅澤柚花里(四天王寺)と林真白(桜丘)だ。四天王寺の主将・菅澤は、準決勝の明徳義塾戦で敗れており、その影響が心配されたが、得意のしゃがみ込みサービスからのドライブ連打で、林を振り切った。


写真:林真白(桜丘)は打開策を見つけられず/撮影:ラリーズ編集部

試合後、安堵からか涙も見せた菅澤だったが、自らの勝利で見事チームの6連覇を決めた。


写真:涙を見せた菅澤柚花里(四天王寺)/撮影:ラリーズ編集部

6連覇達成の指揮官「ホッとしました」

圧巻の6連覇を達成した四天王寺。落とした試合は準決勝の明徳義塾戦、3番シングルスでの1試合だけとほぼ完璧な戦いを見せた。


写真:6連覇を果たした四天王寺メンバー/撮影:ラリーズ編集部

チームを率いた村田充史監督のコメントは以下の通り。

優勝して今の気持ちは?

ホッとしています。全日本の結果が良くて緊張した部分もあって、それを我慢して乗り越えてくれた選手たちに感謝です。

準決勝の明徳義塾戦について

白山さんというエースの子がいるので、そこに注意をしながらオーダーを考えた。みんな(白山が)苦手なので誰が一番良いかを考えて、ラスト行けば安心という試合でもなかったので、みんながそれぞれ戦ってくれてよかったと思います。

決勝の桜丘戦について

小林さんと野村さんの2人をマークしていた。(小林と対戦した)中森はしっかりやってくれて、(野村と対戦した)大藤はすごい試合になりましたけど(勝てて良かった)。

大藤と横井が直前まで国際大会に出ていた

(隔離の影響もあり)土曜日の昼にしか全員が揃わなかった。海外の試合と国内の試合で高校生と戦うのはまた違うので、どんな状況かという不安はありました。1試合目見て大丈夫だなと。

5シングルスで1~4番に出た選手が5番に出られるという試合方式について

強い選手が1人いればだいぶ有利になるので、初めての経験で、ちょっと難しかったですね。

大藤vs野村戦、逆転できた要因は

大藤は何も変えていないんじゃないですかね。逆に野村さんにプレッシャーや「勝ちたい!勝てる!」という気持ちがあったのかなと。

1つ言えば、大藤が諦めず最後まで頑張った。ベンチはアドバイスは何も言ってないです。頑張ってくれてよかったなと思います。

大会を通してキーとなった試合は

(準決勝の明徳義塾戦の)横井咲桜と白山亜美の試合。あそこを1点取れたのがだいぶ楽になりました。

女子学校対抗決勝 四天王寺(大阪) 3-0 桜丘(愛知)

〇大藤沙月 3-2 野村光
9-11/11-5/12-14/13-11/12-10

〇中森帆南 3-1 小林りんご
11-3/11-9/7-11/11-5

〇菅澤柚花里 3-0 林真白
11-8/11-7/11-8


写真:準優勝の桜丘メンバー/撮影:ラリーズ編集部

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