文:ラリーズ編集部
<第49回全国高校選抜卓球大会 2022年3月18日~21日 栃木:栃木県総合運動公園メインアリーナ>
20日、高校選抜の学校対抗では予選リーグ全試合を終え、決勝トーナメント1回戦が行われた。シングルスでは準々決勝までが終わりベスト4が確定した。
今回は20日の結果と21日の男子の見どころを解説する。
明豊は野田学園と激突
明豊(大分)は予選リーグで関東チャンピオンの実践学園(東京)を3-1で破った。木塚陽斗(明豊)はインターハイシングルスベスト4の高橋航太郎(実践学園)を3-1で倒し、勝利の立役者となった。
さらに、決勝トーナメント1回戦では木塚陽斗と岡田空(明豊)が単複2勝ずつをあげて近畿チャンピオンの育英(兵庫)を下した。21日の準々決勝では第2シードの野田学園(山口)と当たることになる。明豊の1・2年生は全中で愛工大名電中(愛知)と野田学園中を破る波乱を起こした経験もある。
今回の台風の目となるのか、野田学園戦は目を離せない。
写真:岡田空(明豊)/撮影:ラリーズ編集部
愛工大名電、野田学園は貫録勝ち
愛工大名電(愛知)は予選リーグ2試合を3-0で完勝して勝ち上がると決勝トーナメント1回戦では埼玉栄(埼玉)を迎え撃った。
埼玉栄は予選リーグ3試合全てで3-2の接戦をものにする勝負強さを持っていたが、6連覇中の愛工大名電は3-0でシャットアウトして勝負強さを見せる隙を与えなかった。
中でも全日本シングルスベスト8の吉山僚一はここまで5試合で1ゲームも落とさない完璧な立ち回りを見せている。
写真:吉山僚一(愛工大名電)/撮影:ラリーズ編集部
野田学園も徳田幹太、三木隼、芝拓人、飯村悠太と全国入賞経験のある実力者を揃えて予選リーグから決勝トーナメントまでを3-0で勝ち上がった。6大会連続準優勝に終わっている野田学園は悲願の優勝を狙う。
写真:徳田幹太(野田学園)/撮影:ラリーズ編集部
希望が丘、明徳義塾の名門校や大躍進の明秀日立も
希望が丘(福岡)は高田(三重)を破った勢いのまま3連勝で予選リーグを勝ち抜けた。決勝トーナメント1回戦では道廣晴貴が単複2試合をストレートで勝つ活躍を見せて、上宮(大阪)を3-0で下した。準々決勝では愛工大名電に勝負を挑む。
写真:道廣晴貴(希望が丘)/撮影:ラリーズ編集部
明徳義塾(高知)は藤元駿、斉藤秀太、梅村友樹と実績のある3人を揃えており、予選リーグから決勝トーナメントまでの3試合全て3-0で勝ち上がった。準々決勝では昨年の高校選抜ベスト4の遊学館(石川)とベスト4を争う。
明秀日立(茨城)は予選リーグで第4シードの鶴岡東を破ると、決勝トーナメント1回戦は三浦学苑(神奈川)を3-0で下して準々決勝に進出した。昨夏のインターハイ学校対抗では1回戦敗退に終わっていたが冬を超えて大きく成長して結果を残した。
男子団体決勝トーナメント1回戦
愛工大名電(愛知) 3-0 埼玉栄(埼玉)
希望が丘(福岡)3-0 上宮(大阪)
静岡学園(静岡) 2-3 出雲北陵(島根)
三浦学苑(神奈川) 0-3 明秀日立(茨城)
遊学館(石川)3-1 浜松修学舎(静岡)
明徳義塾(高知)3-0 冨田(岐阜)
明豊(大分)3-1 育英(兵庫)
野田学園(山口)3-0 関西(岡山)
学校対抗準々決勝組み合わせ
愛工大名電 – 希望が丘
出雲北陵 – 明秀日立
遊学館 – 明徳義塾
明豊 – 野田学園
※出雲北陵の表記に誤りがありましたので修正いたしました。関係者のみなさま大変失礼いたしました。
シングルスベスト4が出揃う
高校選抜・インターハイ・国体・全日本選手権に出場経験のない人のみが参加可能なシングルスではベスト4が決まった。こちらも見逃せない。
男子シングルス準決勝組み合わせ
光石康佑(佐賀商業)- 井修紀(自由ヶ丘)
山口翔大(中津南)- 川瀨俊也(慶應義塾)