全日本チャンピオンの戸上、伊藤らが優勝を狙う<卓球・アジア競技大会選考会見どころ> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:伊藤美誠(スターツ)/戸上隼輔(明治大)/撮影:ラリーズ編集部

大会報道 全日本チャンピオンの戸上、伊藤らが優勝を狙う<卓球・アジア競技大会選考会見どころ>

2022.04.09

文:ラリーズ編集部

<卓球・第19回アジア競技大会卓球競技代表候補選手選考会 日時:4月9~10日 場所:赤羽体育館>

4月9日から赤羽体育館で2日間にかけてアジア競技大会の日本代表選考会が開かれる。

男子は張本智和(IMG)、女子は早田ひな(日本生命)がTOP32で優勝しているため、両選手はアジア競技大会の日本代表に既に内定している。今回はTOP32で2~8位の選手と強化本部から推薦された選手がシングルスの1枠と団体の4枠を争うことになる選考会の見どころを解説する。

アジア競技大会選考会の試合方式


写真:張本智和(IMG)/撮影:ラリーズ編集部

今回の選考会は、男女各8名を4名の2グループに分けリーグ戦を行い、その後各グループ1位の選手同士で決勝戦を実施。優勝者には、アジア競技大会のシングルス種目の代表権が与えられ、各グループ2位以内に入った選手には団体種目の代表権が与えられる。

アジア大会のシングルスはパリ五輪選考ポイント付与対象となるため、シングルスの出場権争いも重要な戦いとなる。

男子見どころ

全日本で他を寄せ付けずに優勝を果たした戸上隼輔(明治大)は、TOP32では篠塚大登(愛知工業大)にフルゲームの熱戦の末に敗れ2回戦敗退に終わったが、今回は強化本部推薦により予選出場となった。


写真:戸上隼輔(明治大)/撮影:ラリーズ編集部

WTTグランドスマッシュ男子ダブルスでは宇田幸矢(明治大)と共に準優勝に輝く活躍を見せた戸上がシングルス代表の座を狙う。

及川瑞基(木下グループ)はTOP32では落ち着いた試合運びで接戦をものにして決勝まで勝ち上がった。大学生が4人出場する今大会で、及川らしい弱点を突くプレーで勝ち上がれるか。

横谷晟(愛知工業大)はドイツ・ブンデスリーガで腕を上げ、水谷隼も認める強力なドライブを武器にTOP32では3位に入り世界卓球代表の座を勝ち取った。ユニバーシアードと世界卓球日本代表に続けてアジア競技大会日本代表も狙う。


写真:横谷晟(愛知工業大)/撮影:ラリーズ編集部

女子見どころ

女子は東京五輪女子シングルス銅メダリストの伊藤美誠(スターツ)に注目したい。


写真:伊藤美誠(スターツ)/撮影:ラリーズ編集部

伊藤は全日本優勝後にWTTグランドスマッシュでベスト16、TOP32は5位と、本来の力を発揮できずにいる。打倒中国のためにも伊藤の力は欠かせないが、今大会を勝ち上がり、代表の座を掴み取れるか。


写真:木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)/撮影:ラリーズ編集部

木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)はWTTコンテンダードーハシングルス3位、WTTスターコンテンダードーハシングルス優勝と国際大会でも結果を残している。アジア競技大会の代表権を掴んでパリ五輪のポイントを重ねられるか。また、木原とのダブルスでコンテンダードーハとスターコンテンダードーハで優勝している長﨑美柚(日本生命)も、木原と共に代表に内定できるか注目だ。

初日は男女でグループリーグの2試合目までが行われ、2日目に第3試合から決勝までが行われる。

男子シングルス出場選手

及川瑞基(木下グループ)
横谷晟(愛知工業大)
有延大夢(琉球アスティーダ)
篠塚大登(愛知工業大)
曽根翔(愛知工業大)
戸上隼輔(明治大)※強化本部推薦
吉村真晴(愛知ダイハツ)※強化本部推薦
松下大星(クローバー歯科カスピッズ)※強化本部推薦

女子シングルス出場選手

長﨑美柚(日本生命)
木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)
佐藤瞳(ミキハウス)
伊藤美誠(スターツ)
石川佳純(全農)
橋本帆乃香(ミキハウス)
平野美宇(木下グループ)
加藤美優(吉祥寺卓球倶楽部)※強化本部推薦

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