文:ラリーズ編集部
<インターハイ2019 2019年8月16日~8月20日>
高校生たちの夏の頂上決戦であるインターハイが、8月16日から鹿児島市の鹿児島アリーナで行われる。毎年熱き戦いが繰り広げられる男女シングルスの見どころを紹介する。
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男子シングルス見どころ
去年は、高校2年の戸上隼輔(野田学園)が愛工大名電の田中佑汰(現・愛知工業大)を下し、野田学園初のシングルスの優勝を達成した。
今年の注目はやはり戸上が2連覇するかどうかだろう。戸上はインターハイ優勝後、Tリーグ・T.T彩たまと契約を果たし、最近では国際大会でも結果を残すなど同世代の中で存在感を示してきた。
戸上の対抗は、男子シングルスの8シードの内5シードを占めた愛工大名電メンバーだ。谷垣佑真、篠塚大登(ともに愛工大名電)は1年生ながら8シード入りしており、実力は申し分ない。また、8シードではないが曽根翔(愛工大名電)は、去年のインターハイで戸上に敗れたものの、選抜ではリベンジを果たし、今回も両者勝ち進めば準々決勝で対戦となる。
第2シードには、去年スマッシュ戦術でベスト4に輝いた手塚崚馬(明徳義塾)が入り、優勝を狙う。希望が丘エースの阿部悠斗(希望が丘)、中国王者の宮川昌大(野田学園)、九州王者の刘念(日南学園)も上位進出を目指す。
戸上が2連覇を果たすのか、それともニューヒーローが歴史に名を刻むのか注目だ。
女子シングルス見どころ
写真:韓国OPでの相馬夢乃(遊学館)/撮影:ラリーズ編集部
去年は、TOP名古屋からTリーグ1stシーズンに参戦した野村萌(愛み大瑞穂・現デンソー)が地元優勝を果たした。今年も女子は本命がおらず、野村のようなサプライズ優勝も考えられる。
第1シードはカットマンの相馬夢乃(遊学館)だ。去年のインターハイでは1年生ながら団体準優勝、シングルスベスト4、ダブルス優勝と大活躍。今回優勝を果たせば、91年大会の坂田倫子(熊本信愛女学院)以来のカットマンの優勝となる。
第2シードはフォア表、バック粒の異質型で、今年の全日本ジュニアで注目を浴びた出澤杏佳(大成女子)。TOP名古屋の選手としてTリーグ・2ndシーズンに参戦することが決まっており、インターハイで優勝し弾みをつけたいところだ。
去年ベスト8で第3、第4シードに入っている出雲美空(遊学館)、青木優佳(横浜隼人)の両左腕にも注目だ。
選抜優勝に貢献した高橋あかり、三浦千緋呂(ともに四天王寺)、1年生ながら近畿大会シングルス準優勝、団体のレギュラーメンバーでもある菅澤柚花里(四天王寺)らは、シード選手を飲み込み上位進出を果たす実力を持っている。
誰が優勝してもおかしくない女子シングルス、激戦が予想される。