文:ラリーズ編集部
<パリ五輪卓球競技 日程:2024年7月27日~8月10日 場所:サウスパリアリーナ4>
2日、パリ五輪卓球競技は大会7日目を迎え、男子シングルス準々決勝に張本智和(智和企画)が登場した。
張本、準々決勝で敗退
男子シングルス準々決勝で、張本は樊振東(ファンジェンドン・中国)と対戦。樊振東は、世界選手権男子シングルスで2連覇、東京五輪男子シングルス銀メダルの成績を残しているかなりの実力者だ。しかし、張本も世界卓球2022団体戦では樊振東に勝利しており、今大会も強敵を乗り越えベスト8進出と勢いに乗っているため、好勝負が期待された。
写真:樊振東(ファンジェンドン・中国)/提供:ITTF/ONDA
第1ゲームでは、張本が樊振東の両サイドをつく攻撃や打たせて取る戦術で序盤からリードを広げ11-2で奪取。第2ゲームも張本は樊振東に打たせるような戦術をとるが、うまく対応されて競った展開となるも、ミドルをうまく使い要所で点数を重ねた張本が11-9で勝利。ゲームカウントを2-0とした。
第3ゲームは樊振東がYGサービスから流れを作り、4-11でゲームを奪われてしまう。第4ゲームでも張本はYGサービスや強烈な両ハンドに苦しみつつも、なんとか食らいつくが、相手の勢いを切るために7-6で張本がタイムアウトを取る。しかし、タイムアウト明けも流れが切れることはなく、樊振東の台の横からボールが入ってくるプレーもあり、7-11でゲームを奪われゲームカウント2-2となった。
写真:樊振東(ファンジェンドン・中国)/提供:ITTF/ONDA
第5ゲーム、張本はこれまでの打たせて取る戦術から、積極的に攻めていくプレーにシフトして序盤に4点をリードする。張本のボールがネットにかかり相手のコートに返るラッキープレーもあり、そのまま11-4でゲームを勝利し、勝利に王手をかける。第6ゲームではどちらも強気なプレーで得点を重ねるが、ミスが目立った樊振東が6-7でタイムアウトを取る。タイムアウト明けは樊振東のプレーにミスが少なくなり7-11でゲームを奪われる。
最後の第7ゲーム、どちらも取られたら取り返す展開が続く。両選手とも気迫のこもったプレーを見せるが、先に樊振東が7-10でマッチポイントを握り、最後は張本が回り込んで打ったボールを樊振東にブロックされて試合終了。ゲームカウント3-4で樊振東が勝利した。
リオオリンピックの水谷隼さん以来となる男子シングルスでのメダル獲得とはならなかったが、張本は自己最高のベスト8となった。男子は5日から始まる団体戦でのメダル獲得に期待したい。
パリ五輪男子シングルス2回戦
張本智和(智和企画)3-4 樊振東(ファンジェンドン・中国)〇
11-2/11-9/4-11/7-11/11-4/7-11/7-11