写真:中国オープンでの水谷隼(木下グループ・左)、丹羽孝希(スヴェンソン)/提供:ittfworld
大会報道 【卓球】水谷・丹羽の天才サウスポーダブルスに注目 ダブルス見どころ<香港OP>
2019.06.04
文:ラリーズ編集部
<ITTFワールドツアー・香港オープン 2019年6月4日~6月9日>
2日に中国オープンを終えたばかりの過密スケジュールであるが、本日よりITTFワールドツアー・香港オープンが開幕する。今回は香港オープンの男女ダブルス、混合ダブルスの見どころを紹介していく。
男子ダブルス
男子ダブルスには、日本からは2組が参戦。吉村真晴(6月世界ランキング32位・名古屋ダイハツ)/森薗政崇(同31位・岡山リベッツ)ペアと丹羽孝希(同13位・スヴェンソン)/水谷隼(同14位・木下グループ)ペアだ。意外にも初めてのペア結成であるダブルスの名手同士の吉村と森薗は、決勝トーナメントからの出場となる。吉村の変幻自在のサーブと森薗の鋭いチキータがどのような化学反応を起こすか要注目だ。
一方、珍しい左利き同士のダブルスである丹羽/水谷ペアは予選からの出場となる。卓球のダブルスは、一般的には右利きと左利きで組むことが有利と考えられている。なぜなら、交互に打球するダブルスでは、右利きと左利きだとお互いが重なりにくく、パートナーの打球の妨げになりにくいためである。そんな中、サウスポー同士の水谷と丹羽という珍しいペア結成は、3人しか出場枠のない東京五輪の団体戦でのダブルスを見越した起用であろう。水谷/丹羽の天才サウスポーコンビのプレーから目が離せない。
女子ダブルス
女子ダブルスにエントリーした日本ペアは2組。石川佳純(同6位・全農)/平野美宇(同9位・日本生命)ペアと長崎美柚(同39位・JOCエリートアカデミー/大原学園)/木原美悠(同60位・JOCエリートアカデミー)ペアである。
石川/平野ペアは、決勝トーナメントからの登場。1勝すれば中国香港の杜凱琹(同11位)/李皓晴(同40位)と対戦する。Tリーグ・木下アビエル神奈川でも8試合に出場し、6勝をあげた長崎/木原ペアは、中国オープンでは準々決勝で敗れたが今大会どこまで勝ち上がるのか、注目したい。
混合ダブルス
混合ダブルスには日本から張本智和(同4位・木下グループ)/早田ひな(同35位・日本生命)ペアのみが出場予定だ。Tリーグでは、前期MVPを獲得した両者のダブルスは初日の予選から出場するが、決勝トーナメントでも上位進出する力は十分あるだろう。どのような戦いぶりを見せるのか注目だ。