文:ラリーズ編集部
<ITTFワールドツアー・香港オープン 2019年6月4日~6月9日>
6日の香港OP、男子シングルス1回戦を、日本の丹羽孝希(6月世界ランキング13位・スヴェンソン)と水谷隼(同14位・木下グループ)が突破した。両者は7日の2回戦で対戦することが決まった。
水谷隼はキュウ・ダン(同68位・ドイツ)と対戦。キュウは木下グループの邱総監督の息子で、水谷自身も昔練習を共にしていたという。気持ち的なやりづらさもあったか、試合は水谷にとって苦しい展開となり、ゲームカウント2-3とリードを許す。しかし最後は水谷が意地を見せ、2ゲーム連取で勝利をもぎ取った。
水谷は試合後、「初戦で出だしが悪く、相手のラッキーポイントも続いて気持ちが切れた。6ゲーム目以降サーブを変えて、相手のレシーブが単調になったので自分の展開に持ち込めた」と振り返った。
一方の丹羽孝希は、先日の中国OPで熾烈な予選を勝ち抜いたサチヤン・ガナナセカラン(同24位・インド)と対戦した。丹羽とガナナセカランの試合の隣では水谷も同時に試合をしており、丹羽は「隣の水谷さんの試合が気になった」と2ゲーム目を逆転されて落とす。その後もデュースにもつれるゲームが続くが、それを奪いきってゲームカウント4-1で勝利をおさめた。
2回戦で水谷隼 vs 丹羽孝希
写真:丹羽孝希(スヴェンソン)/撮影:ラリーズ編集部
7日の2回戦では丹羽と水谷の日本人対決が実現する。水谷は「相手が丹羽ということは特に気にしていない。倒すだけです」と自信を覗かせる。
一方の丹羽は「水谷さんとはできれば当たりたくなかった」と率直に打ち明けるが、「全日本、トップ12で負けているが、国際大会の方が勝てる可能性があると思っている。僕は向かっていくだけ。向こうは自信があると思うので、今日寝る前にしっかり勝てる作戦を考えて明日臨みたい」と気合を入れた。
香港OP3日目 男子シングルス 日本選手の結果
<男子シングルス1回戦>
○水谷隼 4-3 キュウ・ダン(ドイツ)
11-7/9-11/7-11/11-8/9-11/13-11/11-5
○丹羽孝希 4-1 ガナナセカラン(インド)
11-5/10-12/13-11/12-10/11-5