【卓球】佐藤瞳「今後の自信になった」 元世界3位の中国選手下す<香港OP> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:佐藤瞳(ミキハウス)/撮影:ラリーズ編集部

大会報道 【卓球】佐藤瞳「今後の自信になった」 元世界3位の中国選手下す<香港OP>

2019.06.07

文:ラリーズ編集部

<ITTFワールドツアー・香港オープン 2019年6月4日~6月9日>

6日の香港オープン、女子シングルス・決勝トーナメントに佐藤瞳(6月世界ランキング15位・ミキハウス)、芝田沙季(同13位・ミキハウス)が登場。見事初戦を突破し、7日の2回戦に駒を進めた。

佐藤瞳 vs 木子

佐藤瞳は1回戦で中国の木子(同240位)と対戦。ランキングこそ200位台だが、2015年の世界卓球ではシングルス銅メダル、2017年にはシングルスベスト8と輝かしい実績をもつ実力者だ。

試合は3ゲームがデュースまでもつれる激闘となる。試合終盤、ゲームカウント2-3と木子が王手をかけるが、そこから佐藤の攻撃が功を奏し、2ゲーム連取。中国の実力者との接戦を制し、2回戦進出を決めた。

佐藤は「中国選手に勝てたことより、今日の試合内容について今後の自信になった。いつも消極的になり、競った場面で押し切られて逆転負けが多かった。今日はここで変われないとずっと変われないと思って勝負に出たのが良かった」と激闘を振り返った。

フルゲームまでもつれた熱戦に関して「最後のゲームは考えないように直感でプレーするようにしていた。迷いが無く直感でプレーできる時は、勇気を持って攻撃ができる。余計なことを考えると足が止まるので、相手にもインターバルを与えないようにテンポよく試合を進めた。また、会場から歓声が上がれば上がるほど、自分に勝機が来た気がした。最後まで木子選手を押し切る力になった」と会場の声援も味方につけていたことを明かした。

芝田沙季 vs ヤナ・ノスコワ


写真:芝田沙季(ミキハウス)/撮影:ラリーズ編集部

芝田の対戦相手はロシアのヤナ・ノスコワ(同59位)。落ち着いた試合運びでゲームカウント4-0のストレート勝ち。こちらも2回戦進出を決めた。

試合後、芝田は「最近練習しているラリーでの緩急をつけることが試合で出せた。同じことをやっていても石川さんや平野さんや中国選手には勝てないので、新しいことにチャレンジしている。去年は組み合わせにも恵まれて、実力以上の結果が出た。今年は実力で勝てるようにしたい」と今シーズンの抱負を口にした。

香港OP3日目 女子シングルス結果

<女子シングルス1回戦>
○佐藤瞳 4-3 木子(中国)
13-15/3-11/12-10/16-14/6-11/11-6/11-7

○芝田沙季 4-0 ヤナ・ノスコワ(ロシア)
11-6/11-8/11-5/12-10

7日の女子シングルスは2回戦では、佐藤瞳と芝田沙季のミキハウス対決が組まれた。5月末のタイオープン決勝でも両者は対戦しており、そのときは4-3で佐藤が勝利している。佐藤は「明日は相手が芝田ということを気にせず、目の前の試合に向かいたい」とコメント。世界ランキングも芝田が13位、佐藤が15位と拮抗しており、ミキハウスの実力者同士の対決に注目が集まる。