【卓球】丹羽を下した水谷「精一杯頑張りたい」 張本との準々決勝へ<香港OP> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:水谷隼(木下グループ)/撮影:ラリーズ編集部

大会報道 【卓球】丹羽を下した水谷「精一杯頑張りたい」 張本との準々決勝へ<香港OP>

2019.06.08

文:ラリーズ編集部

<ITTFワールドツアー・香港オープン 2019年6月4日~6月9日>

7日、香港オープン・男子シングルス決勝トーナメント2回戦で、丹羽孝希(6月世界ランキング13位・スヴェンソン)と水谷隼(同14位・木下グループ)の日本人対決が実現した。2019年1月の全日本ではゲームカウント4-0、3月のジャパントップ12ではゲームカウント4-2で、ともに水谷が勝利している。

「サーブを切らずに出して、(水谷の)レシーブを単純化させてそこから勝負しようと思っていた」と丹羽の徹底した作戦が功を奏し、水谷は1,2ゲームを落としてしまう。3ゲーム目、9-5と水谷がリードした場面からデュースにもつれるも、しっかりとこのゲームを奪った水谷。そこからの3ゲームを連取しゲームカウント4-2で丹羽を下した。

試合後のコメント


写真:丹羽孝希(スヴェンソン)/撮影:ラリーズ編集部

敗れた丹羽は「3ゲーム目がデュースになった時に取り切れなかったことが響いて、最後は作戦の準備が足りずに同じことばかりやってしまった。7ゲームあるので、強い選手とやるときはもっと沢山の戦術を準備しておかないとダメだなと思った」と7ゲームマッチにおける戦術の反省点を述べた。

さらに「試合終わった後、水谷さんにアドバイスを貰った。『もっとサーブを散らしてきた方がやりにくかった』と言われた。5つ上の先輩で、昔からの関係性。試合が終わればアドバイスを貰いにいくし、オリンピック争いの話をしたこともない。普段当たると決まっても試合前も一緒に練習する。今日も同じ台で練習していた。お互い手の内を分かっているので、試合前に別に練習したからといってどうということはない」と水谷から試合後にアドバイスをもらったことを明かした。

今月12日から開幕するジャパンオープンについては「調子は悪くは無いのでジャパンオープンで最低でもベスト8に入りたい。ベスト8、ベスト4に入って(五輪代表)2枠を勝ち取りたい。(地元の)北海道で世界レベルの試合は初めて。両親や親戚も見に来るのでいいところを見せられるように頑張りたい」と地元・北海道での戦いに向け意気込みを語った。

一方、勝利した水谷は「丹羽がいつもと作戦を変えてきて、それに対応するのに時間がかかった。いつも横回転系のサービスなのを縦回転系に変えてきた。試合終わってから聞いたら、いつも横回転を出すと僕がきれいにストップするので、今日は縦回転でいくと。それがやりにくかった。3ゲーム目から自分もサーブを変えたら相手にプレッシャーになったみたいでよかった」と試合を振り返った。

香港OP4日目 男子シングルス結果

<男子シングルス2回戦>
○水谷隼 4-2 丹羽孝希
4-11/9-11/12-10/11-6/11-5/11-2

丹羽との日本人対決を制した水谷は、準々決勝で張本智和(同4位・木下グループ)と対戦する。張本に対し、国際大会では2017年世界選手権、2018年オーストリアオープンと水谷の2戦2敗。「今日本当に大事な試合を乗り越えたので、明日は自分のプレーが出来るように精一杯頑張りたい」と意気込む水谷、どのような戦いを見せるのか注目の一戦だ。