【卓球】吉村「調子、実力ともに上がってきた」 元世界ランク1位に惜敗も手応え<香港OP> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:吉村真晴(名古屋ダイハツ)/撮影:ラリーズ編集部

大会報道 【卓球】吉村「調子、実力ともに上がってきた」 元世界ランク1位に惜敗も手応え<香港OP>

2019.06.08

文:ラリーズ編集部

<ITTFワールドツアー・香港オープン 2019年6月4日~6月9日>

7日、香港オープン・男子シングルス決勝トーナメント2回戦に吉村真晴(6月世界ランキング32位・名古屋ダイハツ)が登場。元世界ランキング1位、“ドイツの皇帝”ティモ・ボル(同6位)と対戦した。38歳とベテランのボルだが、直近の中国オープンではダブルスで優勝するなどまだまだその実力は顕在。一方、決勝トーナメント初戦でフランチスカ(同16位・ドイツ)を4-0で下し好調の吉村。注目の一戦となった。

序盤から吉村の両ハンドが冴え渡る。威力ある両ハンドドライブ連打に加え、ボルの回転量あるドライブに対してもカウンターを振りぬくなどし、ゲームカウント3-1と勝利に王手をかける。しかし、最後の1ゲームを簡単に取らせてくれないのが元世界ランク1位たる所以。第5ゲーム以降はボルの安定した両ハンドに屈し、ゲームカウント3-4で惜しくも敗れた。

吉村真晴 試合後のコメント


写真:吉村真晴(名古屋ダイハツ)/撮影:ラリーズ編集部

「1ゲーム目から押していてあまり嫌なイメージは無かった。勝負どころで打ちに行ってのミスが出た。ティモ(ボル)は日本にとっては大きなライバル。ここで勝てば大きなアピールになるし、キャリアにとっても大きな1勝になると思い、絶対勝つという気持ちで臨んだ。前回は2年前に対戦した時は2-4。今回は3-4で前半はリードできた」と試合を振り返り、一定の手応えを得たようだ。

また、今大会に関して「久しぶりにワールドツアー初戦突破できた。いつも中国選手と当たって、自分が世界でどのレベルにいるか本当の立ち位置を分からずにここ何年も来ていた。久しぶりにヨーロッパの選手と当たって、フランチスカにしっかり4-0で勝つことが出来て、ヨーロッパトップのティモと対戦していい試合ができた。調子、実力ともに上がってきたなと感じる」とコメント。充実した様子を見せた。

さらに今月12日から開催のジャパンオープンについては、「まずはしっかり予選を突破して、その後にまたこれ以上にレベルの高い選手が待ち構えていると思うので、しっかり気持ちを切り替えて準備したい。また新しい吉村真晴を試合で出せるように頑張っていきたい」と力強く意気込みを語った。

香港OP4日目 男子シングルス結果


写真:ティモ・ボル(ドイツ)/撮影:ラリーズ編集部

<男子シングルス2回戦>
吉村真晴 3-4 〇ティモ・ボル(ドイツ)
11-7/10-12/11-7/11-9/7-11/7-11/7-11