文:ラリーズ編集部
<ITTFワールドツアー・香港オープン 2019年6月4日~6月9日>
7日の香港OP、伊藤美誠(6月世界ランキング7位・スターツ)は女子シングルス2回戦で中国の20歳、孫銘陽(同145位)をストレートで下した。
孫銘陽は、伊藤のコピー選手と言われている選手だ。香港OPで実現した“本家対コピー”。試合は“本家”伊藤美誠が出足から圧倒する。「自分らしいプレーができた」と最後まで伊藤が主導権を譲らず、4-0で完勝した。両者は2年前にも対戦があり、そのときは伊藤が敗れている。今回は2年前の敗戦を感じさせない強気のプレーで、伊藤がリベンジを果たした。
伊藤は試合後、「プレッシャーや緊張はなかったが、中国選手はもう勝たないといけない存在だと思っていて、とにかく全てを出し切ろうという気持ちで向かっていった。(相手が自身のコピー選手ということについては)中国オープンでは私と対戦する前に全ての中国選手が孫銘陽選手と練習していた。今回対戦するに当たっては対策選手ではなく一人の選手として見ていた。私の特徴を分かっている選手だと思うのでもっと生み出して自分らしい卓球をして行こうと思った」と語った。
伊藤は8日の3回戦でソフィア・ポルカノバ(同22位・オーストリア)と対戦する。「次のポルカノバ選手にも思い切って自分らしいプレーをしたい。目の前の1点、1ゲームを取るという思いで戦う」と意気込む。伊藤の見据える先はさらなる上位進出だ。
伊藤美誠×孫銘陽 スコア詳細
写真:伊藤美誠(スターツ)/撮影:ラリーズ編集部
<女子シングルス2回戦>
○伊藤美誠 4-0 孫銘陽(中国)
11-5/11-7/11-9/11-5