文:ラリーズ編集部
<ITTFワールドツアー・香港オープン 2019年6月4日~6月9日>
7日の香港オープン、女子シングルス決勝トーナメント2回戦で、佐藤瞳(6月世界ランキング15位・ミキハウス)と芝田沙季(同13位・ミキハウス)の日本人対決が行われた。5月末のタイオープン決勝では4-3で佐藤が勝利していたが、今大会は芝田が4-1で勝利しリベンジを果たした。
試合後のコメント
写真:佐藤瞳(ミキハウス)/撮影:ラリーズ編集部
敗れた佐藤は、「タイオープンで自分が勝っていたので相手もやり方を考えて来ると思っていた。案の定変えてきて対応できなかった。昨日の私の勢いを殺されるような戦い方をされた。丁寧にゆっくり繋がれてやりにくかった。2ゲーム目デュースで落としたのも大きかった」と、芝田との試合を振り返った。
また、「今大会は中国選手に勝てて、試合内容も良く、自分の卓球人生にプラスになる試合が出来たのが良かった」と1回戦で中国の木子(同240位)に勝利した今大会について語った。
「(ジャパンオープンが行われる地元の)北海道は特別な場所。勝ち負けももちろんですが、戦う姿、頑張ってるなぁと思って貰えるようなプレーを見せたい。両親や地元の少年団の父兄や同期の子が応援に来てくれる。私は沢山応援された方が頑張れるタイプ。このワールドツアー連戦も北海道開催を楽しみに乗り切れた」と次戦の地元・北海道で行われるジャパンオープンに向け、意気込みを述べた。
一方、勝利した芝田は「(佐藤に敗れたタイオープン決勝とは)今回は全然違うやり方をした。作戦通りだった。前回完全に待たれて長いラリーになってしまったのでコース取りや緩急をつけてうまくいった」と前回の対戦の反省を活かした作戦が上手くはまったことを明かした。
「世界選手権では、今までで一番本気で目指したが自分は出られず練習パートナーで帯同した。悔しさはあったが、チームメイトの佐藤と橋本のプレーに感動して自分も頑張ろうと思った。伊藤(美誠)の試合も戦術が多彩ですごいなと思った」と、芝田は世界選手権を通し、周りの選手から刺激も得たようだ。
「次の試合に向けてまた練習したい。カットマンの後、攻撃マンとやるのも慣れているので問題ない」と準々決勝・王藝迪(同46位・中国)との試合に向け、力強いコメント。石川佳純(同6位・全農)を破った王藝迪に対し、芝田がどのような戦いを見せるのか注目だ。
芝田沙季×佐藤瞳 スコア詳細
<女子シングルス2回戦>
○芝田沙季 4-1 佐藤瞳
11-5/12-10/11-4/3-11/11-7