文:ラリーズ編集部
<ライオン卓球ジャパンオープン荻村杯 2019年6月12日~6月16日>
12日よりライオンジャパンオープン荻村杯が札幌にて幕を開ける。16日までの5日間で新たなヒロイン誕生に期待が高まる。そこで今回は、ライオン卓球ジャパンオープン荻村杯・女子シングルスの見どころを紹介していく。
女子シングルス見どころ 日本選手編
女子シングルスには日本から22名がエントリー。石川佳純(6月世界ランキング6位・全農)、伊藤美誠(同7位・スターツ)、平野美宇(同9位・日本生命)、芝田沙季(同13位・ミキハウス)、佐藤瞳(同15位・ミキハウス)の5選手がシードとなり、決勝トーナメントから登場する。
伊藤は、昨年のジャパンオープン準決勝で陳幸同(同19位・中国)、決勝で王曼イク(同5位・中国)を連破し、優勝を果たしている。男子の張本智和(同4位・木下グループ)と同様に、直近の中国オープンで3位、香港オープンで2位と好成績を残しており、今大会でも上位に勝ち進むことが期待される。「まずは目の前の1回1回をやり切る、出し切ることをしていきたい」と香港オープン後に意気込みを語っていた伊藤。張本とアベック優勝を飾った昨年同様、日本卓球界に再び歓喜をもたらせるか注目だ。
香港オープンでは伊藤に“みうみま”対決で敗れ、ベスト4となった平野も今大会注目だ。香港オープンでは、大会を通して粘り強い戦いぶりが光り「この何年間かで一番いい大会だった」と本人も手応えを掴んだ様子。昨年のジャパンオープンは準々決勝で劉詩文(同2位・中国)に敗れ、ベスト8に終わっただけにさらなる躍進が期待される。
石川は、中国オープン、香港オープンともに中国選手に敗れており、ジャパンオープンでのリベンジを誓う。昨年は、中国の陳幸同に準々決勝で苦杯を喫したが、今大会では中国の壁を打ち破れるか。
「連戦も北海道開催を楽しみに乗り切れた」と地元・北海道での大会に臨む佐藤や、香港オープンでは優勝した王藝迪(同46位・中国)に惜敗した芝田、予選から出場となる早田ひな(同35位・日本生命)、橋本帆乃香(同23位・ミキハウス)、長崎美柚(同39位・JOCエリートアカデミー/大原学園)らも上位に食い込む力は十分に持っている。
女子シングルス見どころ 海外選手編
写真:香港オープン優勝の王藝迪(中国)/撮影:ラリーズ編集部
今回、中国からは14名がエントリー。陳夢(同1位)、劉詩文(同2位)、丁寧(同3位)、朱雨玲(同4位)、王曼イク(同5位)の世界ランクトップ5が勢ぞろいする。この5名と昨年ジャパンオープンベスト4の陳幸同(同19位)を合わせた6名が決勝トーナメントから出場となるが、残り8名は予選からの参戦。香港オープン優勝の王藝迪(同46位)や世界選手権ダブルス優勝の孫穎莎(同18位)ら実績ある選手が予選から上位を狙うこととなる。シード選手にとっては、大会初戦から中国選手と当たる可能性もあり、非常に厳しい戦いが予想される。
その他にも中国香港のエース・杜凱琹(同11位)やTリーグでもおなじみのカットマン・徐孝元(同10位・韓国)、ロンドン五輪銅メダリスト・馮天薇(同12位・シンガポール)、香港オープンベスト4・鄭怡静(同8位・チャイニーズタイペイ)など各国からエースが出場。虎視眈々と上位を狙っている。
中国勢が上位を席巻するのか、それとも地元・日本勢が躍進するのか、注目のライオンジャパンオープン荻村杯は明日12日開幕だ。