同郷の水谷・伊藤ダブルス、台湾ペアとの接戦制し準々決勝へ<韓国オープン> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:水谷隼(木下グループ)、伊藤美誠(スターツ)/撮影:ラリーズ編集部

大会報道 同郷の水谷・伊藤ダブルス、台湾ペアとの接戦制し準々決勝へ<韓国オープン>

2019.07.04

文:ラリーズ編集部

<ITTFワールドツアー・韓国オープン 2019年7月2日~7月7日>

4日、韓国オープンは各種目決勝トーナメントが開始した。混合ダブルスの1回戦に水谷隼(7月世界ランキング13位・木下グループ)/伊藤美誠(同7位・スターツ)ペアと吉村真晴(同40位・名古屋ダイハツ)/石川佳純(同6位・全農)ペアが登場した。

同郷の水谷・伊藤は好調の台湾ペアと激突


写真:水谷隼(木下グループ)、伊藤美誠(スターツ)/撮影:ラリーズ編集部

予選を勝ち上がった水谷・伊藤は、チャイニーズタイペイの林昀儒(同16位)/鄭怡静(同8位)との試合に臨んだ。林昀儒/鄭怡静は、直近の中国オープン、香港オープンと優勝しており、試合前から激戦が予想された。

試合は一進一退の攻防が続く。ラリーでは互角の勝負となるが、要所で伊藤が巻き込みサーブ(手首を内側に巻き込むようにして逆横回転をかけるサーブ)でサービスエースを奪い、第1、第2ゲームの接戦を日本ペアがものにする。

第3ゲーム、台湾ペアも対応力を見せ、ゲームを取り返す。続く第4ゲーム、8-10とゲームポイントを握られるも、水谷が林昀儒のチキータを2連続でカウンターし10-10。その勢いのまま12-10で日本ペアが逃げ切り、明日の準々決勝へと駒を進めた。

混合ダブルスは来年の東京五輪で初採用されるため、各国が力を入れ、強者を投入している種目。日本にも楽しみなペアが誕生した。

勝利した水谷・伊藤は、準々決勝でフランスのトリスタン・フロール(同115位)/ローラ・ガスニエ(同83位)との対戦が決まっている。同じ静岡県磐田市出身の水谷・伊藤ペアの戦いから目が離せない。

熟練の吉村・石川、ハンガリーペアに敗れる


写真:吉村真晴(名古屋ダイハツ)、石川佳純(全農)/撮影:ラリーズ編集部

吉村・石川ペアは、ハンガリーのアダム・シューディー(同132位)/ペルゲル・サンドラ(同68位)と対戦した。

吉村・石川は、お互いの調子を確かめるように、ストップ(相手コートで2バウンド以上するように返球する守備的技術)からの丁寧な展開で得点を積み重ねる。ハンガリーペアもロングサーブで対抗するが、石川が冷静にバックドライブで処理するなど常に主導権を握り、1ゲーム目を奪取。

しかし、2ゲーム目はデュース(最終得点前に同点(10-10)になった状態。2点差がつくとそのゲームに勝利)にもつれた末、落としてしまう。3ゲーム目も吉村のアップダウンサーブや石川の横回転サーブなどで展開を変えようとするが、ハンガリーペアのラリー力に屈し、ゲームカウント1-2と追い込まれる。

後がなくなった第4ゲーム、日本ペアはタイムアウトを取り、流れを変えたかに思われたが、要所を締めきれず9-11で落とし万事休す。世界選手権3大会連続決勝進出ペアが、1回戦で姿を消すこととなった。

詳細スコア


写真:日本ペアを苦しめた林昀儒・鄭怡静(チャイニーズタイペイ)/撮影:ラリーズ編集部

〇水谷隼/伊藤美誠 3-1 林昀儒/鄭怡静(チャイニーズタイペイ)
11-9/11-8/4-11/12-10

吉村真晴/石川佳純 1-3 〇アダム・シューディー/ペルゲル・サンドラ(ハンガリー)
11-6/11-13/7-11/9-11

韓国オープン3日目見どころ

水谷・伊藤ペアの予選結果