文:ラリーズ編集部
<ITTFワールドツアー・韓国オープン 2019年7月2日~7月7日>
6日、韓国オープンは5日目を迎え、男子シングルス準々決勝に張本智和(7月世界ランキング4位・木下グループ)が登場。中国の王楚欽(同71位)と対戦した。張本は中国の次世代エースとも言われる王楚欽に対して、昨年のユース五輪のシングルス決勝で敗れているが、団体戦では勝利している。張本は6月27日に16歳の誕生日を迎えたばかり。今後何度も戦うことになるであろう19歳・王楚欽との戦いに注目が集まった。
第1ゲームを落とし迎えた第2ゲーム。8-10から追いついたものの、王楚欽の強烈なフォアドライブを止めることができず、このゲームも落としてしまう。第3ゲームも王楚欽に厳しく両サイドにコースを突かれ、なかなか先手を取れず、ゲームカウントは0-3に。
後がなくなった張本は「0-3なので同じことをしていてもしょうがないと、自信はないが、自分から打つのをやめてツッツキからブロックやカウンターに切り替えた」と、相手のミスを誘うプレーで得点を重ね、第4・5ゲームを奪ってゲームカウント2-3とする。しかし第6ゲーム、息を吹き返した王楚欽の攻撃を止められず、サーブレシーブのミスも響いて、試合終了。ゲームカウント2-4で張本は王楚欽に敗れた。
試合後のコメント
写真:張本智和(木下グループ)/撮影:ラリーズ編集部
試合後張本は「自分が攻めるか相手に攻めさせるかはっきりしなかったのが、ずるずる行ってしまった原因。自分が攻めようとして攻められたら焦ってしまう。ツッツキからブロックで2ゲームとれたので、最初からそれができていれば…」と試合を振り返り、戦術転換が遅れたことを悔やんだ。
「今日は戦術が途中から良くなったり最後に悪くなったりしたが、技術力が相手に追いついていないのでもっともっと練習して、オーストラリアオープンまで調整していく」と7月9日から始まるオーストラリアオープンに向けて前を向いた張本。連戦となる国際試合でどのような試合を繰り広げてくれるのか、期待が高まる。
詳細スコア
写真:王楚欽(中国)/撮影:ラリーズ編集部
張本智和 2-4 〇王楚欽(中国)
8-11/10-12/7-11/11-8/11-5/7-11