文:ラリーズ編集部
<ITTFワールドツアー・韓国オープン 2019年7月2日~7月7日>
6日、韓国オープン・男子シングルス準々決勝に鄭栄植(チョンヨンシク・7月世界ランキング20位・韓国)が登場。6月まで15か月間、世界ランキング1位を守ってきた中国の樊振東(ファンジェンドン・同3位)と対戦した。鄭栄植は、Tリーグ1stシーズンでT.T彩たまで活躍。2ndシーズンは母国の兵役に伴い不参加を発表しているが、愛されキャラとして日本での人気も高い。
また、5日も馬龍が林鐘勲(同23位・韓国)にフルゲームデュースに追い込まれるなど、会場では韓国選手の試合に大声援が飛び交い、選手を後押しする。この試合も大歓声の中、鄭栄植が樊振東に挑んだ。
写真:樊振東(中国)/撮影:ラリーズ編集部
試合は、鄭栄植が得意のバックドライブを中心に攻めたて、第1ゲームを先取する。鄭栄植の得点ごとに会場からは大歓声。しかし、樊振東も第2、3ゲームを制してゲームカウントは1-2に。
迎えた第4ゲーム。デュースにもつれ込んだこのゲームを鄭栄植が制すと会場から割れんばかりの「鄭栄植」コール。地元韓国の大声援に背中を押された鄭栄植が第5、6ゲームの接戦をものにし、見事ゲームカウント4-2で樊振東に打ち勝った。
勝利しベスト4入りした鄭栄植は、馬龍(同5位・中国)とクリスチャン・カールソン(同29位・スウェーデン)の勝者と準決勝で対戦する。
鄭栄植 試合後のコメント
写真:鄭栄植(韓国)/撮影:ラリーズ編集部
試合後、樊振東との試合について鄭栄植に聞くと「コリアオープンだから、観客の応援がいっぱいで相手が緊張してた。私は応援で力を発揮できて勝ちました。応援が本当にすごかった」と日本語でコメント。地元韓国の応援が力になり、強敵・樊振東を倒すことができたようだ。
鄭栄植は今大会、李尚洙(同14位・韓国)と組んだ男子ダブルスで、丹羽孝希(同12位・スヴェンソン)/張本智和(同4位・木下グループ)ペアを破るなどし、準優勝の成績を残している。東京五輪でも日本の前に立ちはだかるであろう韓国チームは、地元開催とは言え、今大会強さを存分に示している。
詳細スコア
写真:鄭栄植(韓国)/撮影:ラリーズ編集部
〇鄭栄植 4-2 樊振東
11-5/9-11/8-11/13-11/11-9/12-10