文:ラリーズ編集部
<ITTFワールドツアー・韓国オープン 2019年7月2日~7月7日>
7月7日、韓国オープン最終日。男子シングルス準決勝が行われた。韓国の鄭栄植(チョンヨンシク・7月世界ランキング20位)が中国の馬龍(マロン・同5位)と、対戦した。
鄭栄植は地元の大声援を受け、準々決勝で強敵・樊振東(ファンジェンドン・同3位・中国)を下しており、今大会絶好調。Tリーグ1stシーズンでは、T.T彩たまから参戦し、日本でも愛されキャラとして人気を博している。
一方、リオ五輪金・世界卓球3度優勝の絶対王者・馬龍は、林鐘勲(イムジョンフン・同23位・韓国)にフルゲームデュースと追い込まれるも勝利し、準決勝まで勝ち上がってきた。両者は先月のジャパンオープンで対戦しており、その時は馬龍がフルゲームで勝利している。
1ゲームずつを取り合い迎えた第3ゲーム。序盤に鄭栄植が会場を沸かせるスーパーカウンターを見せ、鄭栄植ペースになるかと思われたが、王者・馬龍がそうはさせない。馬龍は落ち着いて点数を積み重ね、11-7で第3ゲームを奪う。
第4ゲーム、鄭栄植もバックサーブ(バックハンドで打つサーブ)を使い、流れを変えようと試みる。しかし馬龍との点差は詰まらずゲームカウント1-3と鄭栄植はあとがなくなる。第5ゲームも接戦に持ち込むが、馬龍の壁は崩せず、鄭栄植はベスト4で今大会を終えた。
試合後のコメント
写真:鄭栄植(韓国)/撮影:ラリーズ編集部
試合後、鄭栄植は「私もジャパンオープンより強かった。けど馬龍も強かった。馬龍はキレイだけどノーミス。パワーがあり安定」とジャパンオープンに続き再戦した馬龍戦を振り返り、馬龍の強さについてもコメントした。
また、「コリアオープンの応援とても大きい。びっくりした。最後は感動」と地元韓国の応援は力になったようだ。
シングルスは、準決勝で敗れはしたものの樊振東を破るなど存分に見せ場を作り、男子ダブルスでも準優勝を果たした鄭栄植。試合後もファンとの記念撮影やサインに応じ、大声援の中、会場を後にした。
詳細スコア
写真:馬龍(中国)/撮影:ラリーズ編集部
鄭栄植(韓国)1–4 〇馬龍(中国)
7-11/11-5/7-11/6-11/9-11