文:ラリーズ編集部
<T2ダイヤモンド2019マレーシア 2019年7月18日~7月21日>
7月18日、T2ダイヤモンド2019マレーシアの火ぶたが切られた。T2ダイヤモンドは、デュースなしを筆頭に従来の卓球と異なるルールが設けられている。
ルールの他にも会場の作りなどにも、普段の国際大会とは違った面が多く見られる。今回はそのT2ダイヤモンドならではの注目ポイントを写真付きで紹介していく。
選手の練習場
写真:T2ダイヤモンド練習会場/撮影:ラリーズ編集部
選手の練習会場は、試合会場から通路を隔ててすぐ隣に設置されている。そのため試合中、練習会場の打球音が聞こえてくることも。
写真:観客が利用するブースと練習会場は隣接/撮影:ラリーズ編集部
さらにフェンスで区切られてはいるが、物販会場など観客が利用するブースと練習会場が隣接している。そのため、観客は選手の練習を間近で見ることができる。
コートの作り
写真:試合の様子/撮影:ラリーズ編集部
試合は、円形の映画スタジオの真ん中に置かれた卓球台で行われる。選手にとっては、全方位から近距離で観客に見つめられ、いつもに増して緊張感の出るコートの作りとなっている。
写真:センターラインのない卓球台/撮影:ラリーズ編集部
また、卓球台には通常1本白いセンターラインが描かれているが、T2ダイヤモンドの卓球台はセンターラインのない特別仕様となっている。
飲み物はポカリスエットまたは水
写真:水を飲む張本智和/撮影:ラリーズ編集部
写真:ポカリスエットを飲む張本智和/撮影:ラリーズ編集部
ベンチにはポカリスエットと水が用意されており、選手はその好きな方を飲むことができる。
マルチボールシステム
写真:審判の横にボールキッズが待機し選手にボールを渡す/撮影:ラリーズ編集部
写真:4隅にもボールキッズが待機している/撮影:ラリーズ編集部
試合を迅速に行うための工夫として、マルチボールシステムが採用されている。
今大会は、フェンスで囲まれていないコートのため、ほとんどのボールが転がってコート外に飛び出してしまう。そのボールはコートの4隅に待機しているボールキッズが拾い、新しいボールを審判横に待機してるボールキッズが選手に渡し、試合が進行していく。
写真:タオルもボールキッズが手渡す/撮影:ラリーズ編集部
また6点ごとに取るタオルも、テニスのようにボールキッズから選手に手渡される。
時間制限有り
写真:審判台には試合時間が表示される/撮影:ラリーズ編集部
試合時間短縮のため、ゲーム間は45秒、サーブとサーブの間は15秒、タオル使用は30秒の時間制限が設けられている。そのため、通常の試合と違ってスピード感ある試合が展開されている。現状、1ゲームあたり6~7分で進み、大抵の試合が4ゲーム目に24分を突破している。
24分から減っていく形で試合時間も計測されており、24分を越えるとFAST5へと移行する。
FAST5
写真:24分以降は時間計測していた部分がFAST5に/撮影:ラリーズ編集部
従来の卓球との一番の差はこのFAST5だろう。FAST5とは、5点先取で行われるゲームのことで、試合開始から24分が経過すると次のゲームから適用される。
サービスは1本交代となり、5点を先取した方がそのゲームを獲得できる。ちなみに第7ゲームのFAST5では、どちらかが3点をとるとチェンジエンド(コートを交代すること)となる。
11点先取では考えられないスピード感で進むため、先に流れを掴んだ選手が一気に5点を奪う展開が多く見られる。
試合直後にインタビュー
写真:試合直後にインタビューを受ける選手たち/撮影:ラリーズ編集部
試合終了直後にコート内で両選手にインタビューが実施される。勝った選手も負けた選手もアスリートらしいしっかりとした受け答えを見せている。
従来の卓球の常識とは一線を画したT2ダイヤモンド。試合の勝ち負け以外にも様々な部分に注目してみてはいかがだろうか。