文:ラリーズ編集部
<T2ダイヤモンド2019マレーシア 2019年7月18日~7月21日>
18日、T2ダイヤモンド2019マレーシアが開幕し、1回戦で伊藤美誠(7月世界ランキング7位・スターツ)と加藤美優(同22位・日本ペイントホールディングス)が対戦した。
T2ダイヤモンドは、従来の卓球のルールとは異なり、デュースなしの1ゲーム11点先取で行われる。また、試合時間が24分を越えた場合は1ゲーム5点先取となる。時間短縮のためゲーム間やタオル使用にも時間制限が設けられている。このような特殊なルールの中、日本人対決が実現した。
試合はフルゲームにもつれる
1ゲームずつを取り迎えた第3ゲーム、伊藤の投げ上げサーブや伸びる巻き込みサーブに苦しむ加藤。しかし「いつもより落ち着いて表ソフトのボールに対処できた」という加藤も緩いドライブを送り、伊藤の表ソフトの弾きミスを誘う。10-10となり、加藤のツッツキが台の隅にポトリと落ち11-10。T2ダイヤモンドでは11点先取のため、加藤がゲームカウント2-1とリードした。
第4ゲームも勢い止まらず、伊藤の回り込んだストレートへのフォアドライブをことごとく加藤がブロックし、11-4で勝利に王手をかける。しかしここで試合開始から24分が経過し試合は5点先取の“FAST5”へ。
5点先取となった第5、第6ゲームを加藤は息を吹き返した伊藤に連続で奪われ落としてしまう。勝負の最終ゲームは4-4となり、次の1点を取った方が勝利の場面。ここで加藤がサービスエースを奪い、5-4で試合終了。加藤は嬉しいT2ダイヤモンド1回戦突破を決めた。
伊藤美誠 試合後のコメント
写真:伊藤美誠(スターツ)/撮影:ラリーズ編集部
伊藤は「自分の入りはすごく良かった。2ゲーム目から先手を取ろうとして、攻めて点を取ることしか頭になかった。1-3になってから5ポイント先取になって、守りでもポイントをとれるようになってきたので、最初にもっといろいろしていくべきだったなと思う。1ゲーム目がすごく上手くいった分、2ゲーム目の入りが難しかった」と攻めにこだわった部分を敗因にあげた。
加藤美優 試合後のコメント
写真:加藤美優(日本ペイントホールディングス)/撮影:ラリーズ編集部
一方加藤は「2ゲーム目からはすごいいいプレーができた。最後また足が動いてきて、強気なプレーが出せたのでよかった。もしかしたら1回も勝てないかと思ったが、とりあえず勝ててよかったし、首の皮一枚つながった。(陳夢は)すごい強い選手だと思うが、1回戦も強い選手に勝てたので2回戦も勝てるように頑張りたい」と次戦の陳夢(チェンムン・同1位・中国)との対戦に向け意気込みを語った。
また、加藤は「5ポイント先取になってからは、立て直せないで終わってしまうとわかったので、次からは気を付けたい」と初戦を終えて、T2ダイヤモンドならではのルールに関しての対応も口にした。
詳細スコア
写真:伊藤美誠(スターツ)/撮影:ラリーズ編集部
〇加藤美優 4-3 伊藤美誠
4-11/11-4/11-10/11-4/1-5/1-5/5-4
〇陳夢(中国) 4-2 杜凱琹(中国香港)
11-5/11-10/7-11/11-2/1-5/5-3
馬龍(中国) 4-1 ゴジ(フランス)
11-7/11-9/11-4/6-11/5-0