世界トップレベルの同士討ち 王曼昱と樊振東が制す<卓球・T2ダイヤモンド> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:王曼昱(中国) /撮影:ラリーズ編集部

大会報道 世界トップレベルの同士討ち 王曼昱と樊振東が制す<卓球・T2ダイヤモンド>

2019.07.21

文:ラリーズ編集部

<T2ダイヤモンド2019マレーシア 2019年7月18日~7月21日>

21日、T2ダイヤモンド2019マレーシアの男女準決勝が行われた。

T2ダイヤモンドは、7ゲームマッチのシングルス形式だが、従来の卓球のルールとは異なり、デュースなしの1ゲーム11点先取で行われる。また、試合時間が24分を越えた場合は1ゲーム5点先取のFAST5へと移行する。時間短縮のためゲーム間やタオル使用にも時間制限が設けられている。

女子シングルス準決勝第2試合

王曼昱(ワンマンユ・7月世界ランキング5位・中国)とリオ五輪・金メダリストの丁寧(ディンニン・同3位・中国)が対戦した。第1ゲーム、1-6と丁寧がスタートダッシュに成功し、8-11で第1ゲームを先取する。しかし第2ゲームは、王曼昱の攻撃力が丁寧を上回り、ゲームカウントは1-1のイーブンとなる。

その後、互いに1ゲームずつ取り合うと、ここでFAST5へと移行する。そして第5ゲーム4-4となったところで、丁寧のフォアハンドの飛びつきが決まり、ゲームカウントは3-2。このまま流れは丁寧かと思われたが、第6ゲームを王曼昱が気迫で奪い、勝負の行方は最終第7ゲームへ。

最終ゲーム4-2と王曼昱がマッチポイントを握ると、最後は丁寧の回り込みドライブがネットに当たってアウト。フルゲームの激闘の末、王曼昱が勝利を収めた。

勝利した王曼昱は、21日夜に行われる決勝戦で同じく中国の朱雨玲(ジュユリン・同4位)と対戦する。

男子シングルス準決勝第2試合


写真: 樊振東(中国)/撮影:ラリーズ編集部

世界ランク1位の許昕(シュシン・中国)と、同じく中国の樊振東(ファンジェンドン・同3位)の対戦となった。6月に行われたジャパンオープンでは、許昕がフルゲームで勝利している。

試合は、第1、第2ゲームともに樊振東が序盤に大量リードを奪う形となり、2ゲームを連取する。続く第3、第4ゲームも精彩を欠いた許昕のミスが目立ち、樊振東がストレート勝ちでリベンジを果たした。

勝利を決めた樊振東は、決勝戦で林昀儒(リンインジュ・同16位・チャイニーズタイペイ)と対戦する。激戦必至の決勝戦に期待が高まる。

詳細スコア

〇王曼昱(中国)4-3 丁寧(中国)
8-11/11-6/3-11/11-7/4-5/5-2/5-2

許昕(中国)0-4 〇樊振東(中国)
6-11/5-11/5-11/8-11

【写真あり】“24分経過で5点先取” T2ダイヤモンドならではの注目ポイントを紹介