文:ラリーズ編集部
<ITTFワールドツアー・ブルガリアオープン 2019年8月13日~8月18日>
18日、ブルガリアオープン・男子シングルス決勝で、張本智和(8月世界ランキング5位・木下グループ)と中国の趙子豪(ジョウチーホウ・同110位)が対戦した。
張本は準々決勝で神巧也(同111位・T.T彩たま)、準決勝でマルコス・フレイタス(同24位・ポルトガル)を破り、決勝に進出している。
一方、趙子豪はここまで松山祐季(同278位・愛知工業大学)、松平健太(同59位・T.T彩たま)、有延大夢(同496位・リコー)の日本人3選手に加え、シモン・ゴジ(同20位・フランス)、ドミトリ・オフチャロフ(同11位・ドイツ)などのヨーロッパトップ選手も破り、決勝に駒を進めている。
張本がバックハンドの強さを見せる
第1ゲーム、張本が得意のバックハンドでラリーの主導権を握ると、11-6で先取する。第2ゲームはデュースとなると、最後は趙子豪がロングサーブで決め、ゲームカウントは1-1のイーブンに。
続く第3ゲーム、またも張本のバックハンドの猛攻が始まり、序盤6-0のリードを奪う。趙子豪を圧倒してこのゲームを奪取する。第4ゲームも中国式ペンホルダーの趙子豪に対し、バックハンドで優位に立つ。13-11でこのゲームを制し、ゲームカウント3-1と勝利に王手をかける。
第5ゲーム、張本が2度のチャンピオンシップポイントを握るも、趙子豪に13-15で逆転を許してしまう嫌な展開となる。しかし、第6ゲーム、前のゲームの嫌な流れを忘れさせるような一方的な展開となり、最後は張本がチキータで優勝を決めた。
張本は今回、2018年のグランドファイナル以来のワールドツアー優勝となった。今大会優勝は、最近悔しい結果が続いていた張本にとって、何よりの良薬となるだろう。
また張本は、試合後のインタビューで「今年は自分にとってあまりいい年ではなかったが、悔しい思いをしながら練習を頑張ってきて、やっとここで今年1つ目の結果を出すことができた。この後もチェコオープンがあるので、今回の優勝を喜びすぎず、また気を引き締めて頑張りたいです」と、今後の戦いへの意気込みを語った。
詳細スコア
男子シングルス決勝
〇張本智和 4-2 趙子豪(中国)
11-6/12-14/11-5/13-11/13-15/11-4
女子シングルス決勝
〇陳幸同(中国) 4-1 何卓佳(中国)
11-4/7-11/12-10/11-6/11-4