写真:ブルガリアオープンでの水谷隼(木下グループ)/伊藤美誠(スターツ)/撮影:ittfworld
大会報道 水谷/伊藤の同郷コンビ 狙うは2大会連続優勝<卓球・チェコオープンダブルス見どころ>
2019.08.20
文:ラリーズ編集部
<ITTFワールドツアー・チェコオープン 2019年8月20日~2019年8月25日>
8月18日まで開催されていたブルガリアオープンが終了し、8月20日からチェコオープンが開幕。今回はチェコオープンのダブルスの見どころを紹介する。
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男子ダブルスの見どころ
写真:ブルガリアオープンでの宇田幸矢(JOCエリートアカデミー/大原学園・写真左)/吉村和弘(東京アート・写真右)/提供:ittfworld
日本からは、宇田幸矢(8月世界ランキング102位・JOCエリートアカデミー/大原学園)/吉村和弘(同43位・東京アート)ペアが出場する。
初出場という先日のブルガリアオープンでは、第1シードの黄鎮廷(同17位・中国香港)/何鈞傑(同97位・中国香港)という格上ペアを破り準優勝。センセーショナルなデビュー戦を飾った。
両選手ともチキータを得意とした超攻撃型なプレースタイル。うまく噛み合ったときの爆発力は、世界トップクラスのものだろう。今大会は予選からの出場となるが、十分に優勝を狙える実力を持ち合わせている。どのようなプレーで私達を魅了してくれるのか、期待せずにはいられない。
女子ダブルスの見どころ
写真:ブルガリアオープンでの平野美宇(日本生命・写真左)、芝田沙季(ミキハウス・写真右)/提供:ittfworld
女子ダブルスには決勝トーナメントから2組が出場する。木原美悠(同52位・JOCエリートアカデミー)/長﨑美柚(同44位・JOCエリートアカデミー/大原学園)ペアと平野美宇(同10位・日本生命)/芝田沙季(同20位・ミキハウス)ペアだ。
長﨑/木原ペアは、長﨑は17歳、木原は15歳と両選手とも若手ながら、Tリーグや国際大会で多くの経験を積んでいるペアである。7月に行われたオーストラリアオープンでは、ベスト4進出と好成績を残しており、今大会も上位進出が期待される。
平野/芝田ペアは、先日開催されたブルガリアオープンにも出場。準決勝で中国の陳幸同(チェンシントン・同21位)/李佳燚(リージャーイー・同267位)に勝利し、決勝進出を果たしている。優勝候補として挑む今大会、どんな試合を見せてくれるだろうか。
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混合ダブルスの見どころ
写真:ブルガリアオープンでの石川佳純(全農・写真左)、張本智和(木下グループ・写真右)/提供:ittfworld
混合ダブルスは、張本智和(同5位・木下グループ)/石川佳純(同6位・全農)ペアと水谷隼(同14位・木下グループ)/伊藤美誠(同7位・スターツ)ペアの2組がエントリー。張本/石川ペアは決勝トーナメント、水谷/伊藤ペアは予選からの登場となる。
張本/石川ペアは、今回でペアを組んで3大会目。先日のブルガリアオープンでは、準決勝で水谷/伊藤ペアとの同士討ちに破れた。まだまだ経験の浅いペアだが、個々の力は世界トップクラス。1+1が3にも4にもなるダブルスでは、2人の成長を楽しみにせずにはいられない。
水谷/伊藤ペアは、同郷・磐田市出身で伊藤の幼少期の頃からの仲ということもあり、コンビネーションは抜群。先日のブルガリアオープンでは、決勝で中国のカットマンペア・馬特(マテ・143位)/武楊(ウーヤン・同97位)を下し初V。トリッキーなプレーが持ち味の二人は、今大会も見ている観客を魅了しながら勝ち進んでいくことだろう。目指すは、ワールドツアー2勝目だ。