文:ラリーズ編集部
<ITTFワールドツアー・チェコオープン 2019年8月20日~8月25日>
大会3日目を終えた8月22日、男女シングルス、およびダブルス全種目の1回戦が行われた。
張本、丹羽が1回戦敗退
男子シングルスでは、張本智和(8月世界ランキング5位・木下グループ)がクリスチャン・プレテア(同115位・ルーマニア)と対戦。同世代で過去に何度も対戦した経験がある2人は激しいラリー戦を演じた。張本がゲームカウント3-1とリードしていたが、プレテアの粘り強さを前にフルゲームで逆転負けを喫した。
また丹羽孝希(同10位・スヴェンソン)がマルコス・フレイタス(同24位・ポルトガル)と対戦した。ブルガリアオープンではストレートで敗れており、リベンジをかけて再戦した。丹羽は1ゲーム目を奪い、善戦したものの再び敗れる結果となった。
石川佳純は辛勝
石川佳純(同6位・全農)はチャイニーズタイペイの鄭先知(ジェンシェンチー・同55位)と対戦し、ゲームカウント4-3で勝利を収めた。石川は「相手のパフォーマンスが非常に良かった。それに対して自分は序盤でレシーブが上手くいかなかった。そこでまず気持ちを切り替えて守りに入らないように気を付けた」と試合後に話した。
また、伊藤美誠(同8位・スターツ)は世界選手権でダブルスを組んでいた早田ひな(同34位・日本生命)と対戦。ゲームカウント4-1で伊藤が早田に勝利した。
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大会4日目となる23日は、男女シングルス2回戦と、ダブルス全種目の準々決勝および準決勝が行われる予定だ。
男子試合 組み合わせと見どころ
写真:ティモ・ボル(ドイツ)に挑む宇田幸矢(JOCエリートアカデミー/大原学園)/提供:ittfworld
男子シングルス組み合わせ
平野友樹 - クリスチャン・プレテア(ルーマニア)
宇田幸矢 - ティモ・ボル(ドイツ)
水谷隼 - パトリック・フランチスカ(ドイツ)
男子シングルス2回戦では、宇田幸矢(同102位・JOCエリートアカデミー/大原学園)がティモ・ボル(同8位・ドイツ)と対戦。衰え知らずの38歳・ボルは1回戦で中国選手を破っており、日本選手にとっても未だに高い壁として立ちはだかっている。新進気鋭の宇田幸矢は、ドイツの皇帝にどこまで食らいつけるのか注目だ。
また、水谷隼(同14位・木下グループ)は、オーストラリアオープンでベスト4のパトリック・フランチスカ(同15位・ドイツ)と対戦。フランチスカは強力な両ハンドドライブを武器に実力を伸ばし続けており、7月のオーストラリアオープンでは、樊振東(ファンジェンドン・同2位・中国)を撃破し、敗れはしたものの許昕(シュシン・同1位・中国)をフルゲームデュースまで追い詰めた。水谷はこの難敵をどう攻略するのか必見だ。
女子試合 組み合わせと見どころ
写真:橋本帆乃香(ミキハウス)/提供:ittfworld
女子シングルス組み合わせ
石川佳純 - 劉曦(中国)
橋本帆乃香 - 何卓佳(中国)
平野美宇 - ハナ・マテロワ(チェコ)
佐藤瞳 - 馮亜蘭(中国)
芝田沙季 - ソフィア・ポルカノバ(オーストリア)
伊藤美誠 - 陳幸同(中国)
女子ダブルス組み合わせ
平野美宇/芝田沙季 - ナタリア・バヨル/ナタリア・パルティカ(ポーランド)
女子シングルス2回戦では、勝ち進んだ6名の日本人選手のうち4名が中国選手と対戦する組み合わせになった。
石川佳純は劉曦(リュウシー・同148位・中国)と対戦する。初対戦となる2人の勝負はどちらに軍配が上がるか見逃せない。
カットマンの橋本帆乃香(同32位・ミキハウス)はブルガリアオープン準優勝の何卓佳(フーズオジャ・同19位・中国)と対戦。前陣でのラリーでは圧倒的な強さを見せる何に対して橋本はカットで粘り切れるか必見だ。
また伊藤美誠はブルガリアオープンの準決勝で敗れた陳幸同(チェンシントン・同21位・中国)と再戦する。ブルガリアオープンではゲームカウント3-2とリードしていたところから悔しい逆転負けを喫しており、リベンジに期待がかかる。
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混合ダブルス 組み合わせと見どころ
写真:水谷隼(木下グループ・写真左)と伊藤美誠(スターツ・写真右)/提供:ittfworld
水谷隼/伊藤美誠 - 朱霖峰/何卓佳(中国)
混合ダブルスの準々決勝は朱霖峰(ジューリンフォン・同517位・中国)/何卓佳ペアとの対決となった。
中国ペアは共にバック面に表ソフトラバーを貼った選手で、両面共に裏ソフトラバーのペアとは違ったやりづらさがある。ワールドツアー2連覇を目指す水谷/伊藤にとってはさっそくの山場だが、どんな試合を見せてくれるか期待だ。