文:ラリーズ編集部
<ITTF-ATTUアジア卓球選手権大会 2019年9月15日~22日>
15日からアジア卓球選手権が開幕する。開催地はインドネシア・ジョクジャカルタ。2年に一度の同大会は、個人戦と団体戦ともにアジア最強の座が争われる。
今回はアジア選手権、団体戦の見どころを紹介する。
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男子団体見どころ
写真:2017年アジア選手権の吉村真晴(名古屋ダイハツ)/提供:ittfworld
日本男子は張本智和(9月世界ランキング5位・木下グループ)、吉村真晴(同60位・名古屋ダイハツ)、吉村和弘(同34位・東京アート)、宇田幸矢(同84位・JOCエリートアカデミー/大原学園)、神巧也(同92位・T.T彩たま)の5選手が団体戦のメンバーとしてエントリー。
世界ランキング上位の丹羽孝希(同11位・スヴェンソン)、水谷隼(同13位・木下グループ)は出場しないなか、弱冠16歳にして世界ランキング5位につける張本にエースとしての活躍が期待される。
吉村真晴、和弘は兄弟そろっての代表入りとなった。兄・真晴はリオ五輪団体銀メダリストとして、実績、経験は十分。弟・和弘は今年に入ってから世界ランキングを着実に上げ、日本選手4番手の34位まで上り詰めた。
高校生の宇田は、先のアジアジュニアでも日本代表として活躍した10代期待の選手。神はワールドツアー、Tリーグでの好調ぶりがうかがえる。アジアの大舞台でも勝利の女神はほほ笑むか。
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写真:2017年アジア選手権の樊振東(中国)/提供:ittfworld
一番の強敵はやはり中国か。メンバーは樊振東(同2位・ファンジェンドン)、許昕(同1位・シュシン)、林高遠(同4位・リンガオユエン)、梁靖崑(同8位・リャンジンクン)、王楚欽(同25位・ワンチューチン)と、世界ランキング3位の馬龍(マロン)を除くベストメンバーで参戦する。
日本は3位に終わった前回大会の結果を超えて、さらなる上位進出が期待される。
女子団体見どころ
写真:2017年アジア選手権の加藤美優(日本ペイントホールディングス)/提供:ittfworld
日本女子のメンバーは石川佳純(9月世界ランキング8位・全農)、平野美宇(同9位・日本生命)、佐藤瞳(同19位・ミキハウス)、芝田沙季(同27位・ミキハウス)、加藤美優(同25位・日本ペイントホールディングス)の5選手。世界ランキング7位で、日本選手トップの伊藤美誠(スターツ)は今回不参加だが、伊藤を除く世界ランキング上位5選手をそろえた。
世界ランキング上位の2人、石川と平野にはチームの中心としての活躍が期待される。激しい五輪代表争いのなか、好調ぶりがうかがえる2人の戦いに注目だ。
カットマンの佐藤は2017年以降世界ランキング20位以内を保ち、安定した成績を残している。芝田はアグレッシブな攻撃が魅力で5月には世界ランキングを13位まで上げた。加藤は7月のT2ダイヤモンドで4位に入るなど、好調だ。
写真:2017年アジア選手権の陳夢(中国)/提供:ittfworld
世界ランキング上位6位までを独占する中国は、世界ランキング1位の陳夢(チェンムン)、2位の丁寧(ディンニン)、4位の王曼昱(ワンマンユ)、5位の劉詩雯(リュウスーウェン)、6位の孫穎莎(スンイーシャ)と、ほぼベストメンバーで臨む。
Tリーグには多くのアジア選手が参戦している。香港は杜凱琹(ドーホイキン)、李皓晴(リホチン)らが、韓国からは徐孝元(ソヒョウォン)、梁夏銀(ヤンハウン)ら、チャイニーズタイペイからは鄭怡静(チェンイージン)、陳思羽(チェンズーユ)ら、多数のTリーガーが、今回は日本の対戦相手として参戦する。
日本は前回大会準優勝。決勝では中国に敗れた。今回は中国の牙城を崩し、リベンジを果たしたいところだ。
アジア選手権男女団体は15日から18日まで。卓球激戦区のアジアで、最強国の座を争う戦いが間もなく始まる。