水谷/伊藤、張本/早田 韓国ペアを退けベスト8<卓球・スウェーデンオープン> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:水谷隼(木下グループ・写真左)と伊藤美誠(スターツ・写真右)/提供:ittfworld

大会報道 水谷/伊藤、張本/早田 韓国ペアを退けベスト8<卓球・スウェーデンオープン>

2019.10.03

文:ラリーズ編集部

<ITTFワールドツアー・スウェーデンオープン 2019年10月1日~10月6日>

10月3日、大会3日目を迎えたスウェーデンオープンでは、混合ダブルス・1回戦が行われた。日本からは、ブルガリアオープンで優勝した水谷隼(10月世界ランキング13位・木下グループ)/伊藤美誠(同7位・スターツ)ペアと、予選から勝ち上がった張本智和(同5位・木下グループ)/早田ひな(同26位・日本生命)ペアが登場した。

両ペアはそれぞれ、韓国の張禹珍(ジャンウジン・同14位)/梁夏銀(同98位)ペアと李尚洙(イサンス・同17位)/田志希(チョンジヒ・同20位)と対戦。水谷/伊藤ペアはゲームカウント3-0で勝利、張本/早田ペアはフルゲームの末勝利を決めた。

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水谷/伊藤、韓国の強敵を完封

水谷/伊藤の対戦相手は、ダブルスでもワールドツアーで好成績を残す張禹珍と、2015年世界選手権混合ダブルスで優勝した梁夏銀のペアとなった。

試合は、日本ペアが得意の台上プレーで先手を取ろうとするも、水谷のストップレシーブや流しレシーブが張禹珍に強打される。そこで水谷は厳しいコースを狙ったチキータレシーブに切り替え、張の強打の威力を抑えることでラリーを優位に進めて1ゲーム目を奪う。

続く2ゲーム目は中盤で水谷/伊藤のミスが目立ち、相手に5連続得点でリードを許す。しかし、5-8の場面で伊藤の逆チキータがノータッチで張のフォアサイドを切ると持ち直し、デュースに持ち込んだ。一進一退の攻防が続いたが、終盤で水谷が2ゲーム目ではあまり使わなかったチキータとYGサーブで変化をつけ、一気に2ゲーム目を奪った。

勝利に王手をかけた3ゲーム目は、序盤でスーパープレーもあり、一気に韓国ペアを突き放した。終始張に得意のフォアハンドを万全な態勢で打たせない作戦で、見事勝利を収めた。

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張本/早田、激戦制してベスト8入り 

張本/早田の試合は、互いにサーブ・レシーブで様子を見ながらの幕開けとなった。両ペアともに質の高いサーブをチキータで先手を取り合うも、3球目を多く打ち込み、レシーブミスの少ない張本/早田が1ゲーム目を先取。

続く2ゲーム目も、思い切りの足りない韓国ペアを置き去りにしてリードを広げると危なげなくゲームを連取する。

ゲームカウント2-0で迎えた3ゲーム目は、韓国ペアがギアを上げ、それまで甘い返球になっていた3球目から威力のある強打が入り始める。その勢いに押された張本/早田は、3-10と突き放されたところから追い上げるも8-11で3ゲーム目を落とした。

韓国ペアの勢いが止まらず4ゲーム目を落として迎えた最終ゲーム。張本/早田は、韓国ペアに先手を取らせないように、ストップレシーブを徹底し、ラリーでは厳しいコースを狙い続けて、5-2リードで前半を折り返す。

後半は韓国ペアがナックル性のサーブに切り替え、ストップレシーブを封じつつ李尚洙の強打で追いすがるも、最後は張本の強烈な下回転サーブを田志希がネットにかけ、日本ペアが辛くも勝利した。

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詳細スコア


写真:張本智和(木下グループ・写真右)と早田ひな(日本生命・写真左)/提供:ittfworld

〇水谷隼/伊藤美誠 3–0 張禹珍/梁夏銀(韓国)
11-9/15-13/11-6

〇張本智和/早田ひな 3–2 李尚洙/田志希(韓国)
11-5/11-6/8-11/9-11/11-8

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