文:ラリーズ編集部
<2019女子ワールドカップ(成都) 2019年10月18日~20日>
2019女子ワールドカップ大会2日目となる19日、準々決勝が行われた。日本からは1回戦でアフリカ王者を下した石川佳純(全農)が登場し、10月世界ランキング12位のベテラン・馮天薇(フォンティエンウェイ・シンガポール)と対戦した。2007年に初めて対戦した両者の試合は、ゲームカウント4-3で馮天薇に軍配が上がった。
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石川佳純がフルゲームの末に惜敗
写真:馮天薇/提供:ニッタクニュース
2007年以降幾度となく対戦してきた石川と馮天薇だが、対戦成績は8勝11敗と石川が通算で負け越している。とはいえ、4月のアジアカップでは敗れているが近年の対戦では石川の方が分が良い相手だ。
今回の試合はフォアで攻め立てたい石川に対して、じわじわと両ハンドで石川の弱点のバックを狙う馮の構図となり、4ゲームまでシーソーゲームとなった。しかし、常に馮にリードされる苦しい展開の中、石川がバックハンドで粘りながらもチャンスは見逃さずに得意のフォアドライブで攻め続けて5ゲーム目を奪う。
均衡していた戦況を崩した石川はそのまま高い集中力を維持して、最終ゲームも0-4から6-6まで追いつく。やや迷いや焦りが見られた馮はリード作っても活かしきれずに調子づけない。6-6からは一進一退の攻防が続き、10-10となる。ここで不運なネットインに見舞われ、10-12で6ゲーム目を落とし、勝負の行方は最終ゲームへ。
最終ゲーム、互いに先手を取った方が得点する割合が高い中で、思い切って質の高いサーブ・レシーブで馮が一歩リードする。石川は落ち着いて、回転のかかった緩い打球で追いつくも7-9で思い切ったフォアドライブをノータッチでブロックされると、次はバックドライブがオーバーし、ゲームセット。激戦を惜しくも制することはできなかった。
試合後石川は「1ゲーム目を落としたのが痛かった。負けてしまったけど、久々に試合をした感じがします」と冷静に振り返った。
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詳細スコア
写真:石川佳純/提供:ニッタクニュース
石川佳純 3-4 ○馮天薇(シンガポール)
10-12/11-7/8-11/11-8/11-8/10-12/7-11