文:ラリーズ編集部
<2019女子ワールドカップ(成都) 2019年10月18日~20日>
18日から前大会に続いて今大会も中国の成都で女子ワールドカップが行われている。日本からは4月に行われたアジアカップ(ワールドカップ予選)で入賞した石川佳純(全農)、平野美宇(日本生命)が出場している。
2日目となった19日は1回戦と準々決勝が行われた。平野はベスト16、石川はベスト8と両選手とも惜しくもベスト4進出は逃した。最終日となる20日には準決勝と決勝が行われ、2019年のワールドカップ女王が決まる。
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女子ワールドカップ 日本勢は惜しくも準決勝進出を逃す
去年ベスト8だった平野は初戦となる1回戦でアメリカのチャン・リリーと対戦した。チャン・リリーは9月に行われたパンアメリカン選手権で4種目を制覇している実力者だ。
試合は2ゲーム先に相手に先取されるも、両ハンドの連携や威力で流れを押し戻し3ゲームを連取し勝利まであと一歩とした。しかしながら、平野のフォアを攻める戦術に対応できず惜しくもゲームカウント3-4で敗れた。
写真:石川に勝利した馮/提供:ニッタクニュース
昨年4位で今年表彰台を狙った石川は1回戦でアフリカ王者であるディナ・メシュレフ(エジプト)と対戦し、ゲームカウント4-0で危なげなく勝利した。
準々決勝の相手はロンドン五輪銅メダリストの馮天薇(フォンティエンウェイ・シンガポール)。何度も対戦しお互い手の内を知っている両者の対戦は最終ゲームまでもつれ込み、結果ゲームカウント4-3で馮天薇に軍配が上がった。
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女子ワールドカップ 準決勝組み合わせ
写真:朱雨玲/提供:ニッタクニュース
朱雨玲(ジュユリン・中国) – 馮天薇(フォンティエンウェイ・シンガポール)
チャン・リリー(アメリカ) – 劉詩雯(リュウスーウェン・中国)
準決勝は、ペトリッサ・ゾルヤ(ドイツ)に勝利した朱雨玲が石川との激戦を制した馮天薇と対戦する。もう1試合は平野に続きソフィア・ポルカノバ(オーストリア)と格上を連破したチャン・リリーが、鄭怡静(チェンイージン・チャイニーズタイペイ)を下した劉詩雯に挑む組み合わせとなった。
朱雨玲と馮天薇の試合はともにラリー型ということもあり、白熱した試合になることが予想される。一方、チャン・リリーの勢いがどこまで劉詩雯に通用するか注目だ。
東京五輪のシングルス枠を争っている中国の2選手にとっても、優勝しライバルにプレッシャーをかけたいところだ。誰が2019年ワールドカップを制するか大会の行方に注目だ。