文:ラリーズ編集部
<JA全農 2019ITTFチームワールドカップ東京大会 2019年11月6日~11月10日>
5日、チームワールドカップの予選ドロー抽選会と大会前日記者会見が行われた。記者会見には、張本智和(木下グループ)、伊藤美誠(スターツ)、馬龍(マロン・中国)、劉詩雯(リュウスーウェン・中国)の計4選手が登場し、6日より始まるチームワールドカップへの意気込みを語った。
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中国勢からは東京五輪見据えたコメントも
写真:左から馬龍、劉詩雯/撮影:ラリーズ編集部
馬龍は「今回の会場は来年の東京五輪の会場にもなる。中国チームは全力を出し切っていけるよう頑張りたい。照明や雰囲気、台の感じにも早く慣れていきたい」とコメント。来年の東京五輪を見据え、会場である東京体育館へも意識を向けていた。
続けて「東京体育館で試合をしたときに優勝したことがあるので、非常に思い出深い。このことが自分と中国チームに幸運を与えてくれることを祈る」と馬龍は2017年ジャパンオープンで優勝したときを振り返った。
劉詩雯も「私たちは準備万端。東京体育館は私にとっては初めての場所になる。なので明日は初戦になるがまずは会場の雰囲気、場所に早く適応し、来年のオリンピックに向けてもしっかり準備していきたい」と初日に向け、東京五輪を見据えたコメントを語った。
日本勢は自国開催に気合十分
写真:伊藤美誠(スターツ)/撮影:ラリーズ編集部
伊藤は「チームワールドカップに向けて、日本チームでたくさん練習してきた。すごく今いい状態なので、明日からの試合がすごく楽しみ」と万全の準備ができた様子。
「東京体育館でやるのはすごく久々。五輪に向けてチームワールドカップ以外で試合はできないので、電気や会場の雰囲気、卓球台に少しずつ慣れていきたい」と来年に向けて会場への適応を語った一方で「ただ今回の大会はチームワールドカップ。この大会に向けてしっかり準備してきたので、いい状態で試合したい」と目の前の試合に向け集中力を高めていた。
写真:張本智和(木下グループ)/撮影:佐藤主祥
張本も「チームワールドカップに向けて、男子チームはしっかり準備をしてきて、みんな調子がいい。初戦から全力で優勝目指して頑張りたい」と力強く意気込んだ。
予選ドローは、日本男子がオーストリアとイングランド、日本女子がオーストリアとアメリカに決定した。
伊藤は「最近対戦回数が多い選手と対戦するのではないかなと思っている。強い選手に勝ったり、成績も上がってきている選手との対戦になるので、すごく楽しみ。これだけたくさん練習してきたから大丈夫という自信をもって臨みたい」とコメント。
一方張本も「昨年の世界選手権ではイングランドに負けてしまったので、因縁のある対戦相手。自分も何度か負けている選手もいて、リベンジしたい気持ちもある。初戦になるが予選で一番大事な試合になる」と警戒心を強めた。イングランドにはTリーグ・T.T彩たまでも活躍するリアム・ピッチフォードら難敵が揃っており、激戦になることが予想される。
自国開催のチームワールドカップ、来年の東京五輪に向けて弾みをつけられるか。日本チームの戦いから目が離せない。