文:ラリーズ編集部
<JA全農 2019ITTFチームワールドカップ東京大会 2019年11月6日~11月10日>
9日、東京五輪のテスト大会と位置付けられたチームワールドカップの女子準決勝が行われた。2-1リード迎えた第4試合は伊藤美誠(スターツ)が韓国の15歳・申裕斌(シェンユービン)を下し、日本は決勝進出を決めた。
19歳・伊藤美誠、韓国の天才少女に勝利
写真:伊藤美誠/撮影:ラリーズ編集部
伊藤と申は、今年のブルガリアOPで対戦があり、その際は伊藤が4-1で勝利を飾っている。しかし、伊藤が落とした1ゲームは0-11と15歳・申のポテンシャルの高さは計り知れない。
また、申は趙大成(チョデソン)と組んだ混合ダブルスで、チェコオープンで水谷/伊藤ペアを下すなど、今後も日本の前に立ちはだかるであろう韓国卓球界期待の逸材だ。
申はダブルスでも日本ペアを手こずらせた威力ある両ハンドで伊藤戦も得点を重ねる。さらに伊藤の表ソフトの変化に対して簡単なミスをせず、粘りあるラリーを展開。第1ゲームを申が奪った。
第2ゲームは、まだ15歳と粗削りな申にチャンスボールミスが目立つ。そこを19歳ながらも経験豊富な伊藤が見逃さず、11-7でゲームを奪い返した。
第3ゲーム、伊藤は9-7リードから3連続失点で9-10。デュースまでもつれ込む競り合いを制し、12-10で勝利に王手をかけた。伊藤の勝利と日本チームの決勝進出にリーチがかかった第4ゲームはお互い譲らず9-9に。最後は伊藤が意地を見せ11-9。激戦は伊藤に軍配が上がった。
この結果、日本女子が中国の待つ決勝へ駒を進めた。
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詳細スコア 日本 3-1 韓国
写真:日本を苦しめた申裕斌(韓国)/撮影:ラリーズ編集部
石川佳純/平野美宇 1-3 〇田志希/申裕斌
7-11/8-11/11-7/10-12
〇伊藤美誠 3-2 崔孝珠
8-11/11-3/10-12/11-3/11-6
〇平野美宇 3–0 田志希
11-2/11-5/11-9
〇伊藤美誠 3–1 申裕斌
8-11/11-7/12-10/11-9