石川佳純がV 平野美宇との五輪代表争いに逆転<卓球・ノースアメリカンオープン> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:石川佳純(全農)/提供:ittfworld

大会報道 石川佳純がV 平野美宇との五輪代表争いに逆転<卓球・ノースアメリカンオープン>

2019.12.09

文:ラリーズ編集部

<ITTFチャレンジプラス・ノースアメリカンオープン 2019年12月4日~12月8日>

現地時間8日、ノースアメリカンOP女子シングルス決勝が行われ、石川佳純(全農)が平野美宇(日本生命)を4-2で下し、優勝を決めた。

優勝して1100ptを得た石川は、五輪代表選考に関わる2020年1月時点での世界ランキングポイントで平野を逆転。135pt差をつけた。

>>石川佳純と平野美宇 東京五輪シングルス代表権はどちらの手に

東京五輪代表へ負けられない一戦は石川に軍配


写真:平野美宇(日本生命)/提供:ittfworld

試合は、平野の先制点で幕を開けた。東京五輪シングルス枠を争い、負けられない両選手は1点ごとに声を出し、自らを鼓舞する。平野がリードし、石川が追う展開となった第1ゲームは、中盤に逆転した石川が制した。

第2ゲームも広角に打ち分けた石川に軍配が上がる。第3ゲームは打って変わって平野が9連続ポイントと突き放し、11-1。石川ペースで進んでいた試合は一気に様相を変えた。

勝負を分けたのは第4ゲーム。第3ゲームの勢いそのままに先にゲームポイントを奪ったのは平野だったが、石川が執念でひっくり返し、14-12でデュースをものにした。これでゲームカウントは3-1。石川が勝利に王手をかけた。

平野が意地を見せ、第5ゲームを奪うも第6ゲームを気合十分の石川が締め、勝利の女神は今大会第1シードの石川に微笑んだ。

石川・平野の五輪代表権獲得条件は?

石川平野の突破条件
図:石川・平野の突破条件/作成:ラリーズ編集部

東京五輪の卓球競技、個人戦に出場できる選手は各国2名とされている。日本卓球協会は、この個人戦に出場する選手の選出基準を2020年1月時点の世界ランキング上位2名と規定している。

伊藤美誠がすでに代表選出基準を満たし、残りの1枠を石川、平野の2人で争っている状況だ。

今大会で優勝した石川は、平野との2020年1月時点の世界ランキングポイントで逆転に成功した。12日より中国で行われるグランドファイナルで代表選考の行方は決まる。

グランドファイナルで石川が平野と同等以上の成績(平野=石川)を残せば石川が代表権獲得。逆に平野が石川を上回る成績(平野>石川)を収めれば平野が再逆転する。

今年のワールドツアーの集大成、グランドファイナルから目が離せない。

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詳細スコア

〇石川佳純 4-2 平野美宇
11-9/11-8/1-11/14-12/6-11/12-10

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