写真:ドイツOPではベスト16に入った橋本帆乃香(ミキハウス)/提供:ittfworld
大会報道 ドイツOPで活躍の及川瑞基、橋本帆乃香らが参戦<卓球・スペインオープン見どころ>
2020.02.03
<ITTFチャレンジ・スペインオープン 2020年2月4日〜2月8日>
先日行われたワールドツアープラチナ・ドイツオープンでの熱戦もつかの間、2/4~2/8にスペインオープンが行われる。こちらはプラチナよりも獲得ポイントの低い格付けのチャレンジ大会となるが、これから世界ランキングを上げたい若手にとってはまたとないチャンスだ。
昨年の同大会では加藤美優(日本ペイントホールディングス)が女子シングルスで優勝を飾っており、今年の日本勢にも活躍が期待される。各カテゴリの注目選手や見どころを紹介する。
男子シングルス
写真:ドイツOPで活躍を見せた及川瑞基(専修大)/提供:ittfworld
日本からは及川瑞基(専修大・1月世界ランキング91位)、全日本選手権一般の部でランク入りの曽根翔、インターハイ準優勝の篠塚大登、全日本ジュニアベスト4の横谷晟(すべて愛工大名電高校)の4人が出場する。
本戦から出場するのは及川のみで、名電勢は予選からの登場となる。及川は全日本選手権ではダブルス優勝、直近のドイツオープンでは、世界ランキング14位のパトリック・フランチスカ(ドイツ)を下すなど好調を維持しており、今大会でも上位進出が期待される。
トップシードとしてはベネディクト・デューダ(ドイツ・同48位)、キリル・ゲラシメンコ(カザフスタン・同56位)、ノシャド・アラミヤン(イラン・同63位)らがエントリーしており、上位進出のためには世界ランキング上位勢から勝ち星を上げる必要がある。
女子シングルス
写真:芝田沙季(ミキハウス)/提供:ittfworld
日本から芝田沙季、橋本帆乃香、塩見真希(すべてミキハウス)、森さくら(日本生命)、大藤沙月(ミキハウスJSC)、篠原夢空、由本楓羽(ともに貝塚第二中学校)の7人がエントリーしている。中でも芝田、橋本はそれぞれ第2、第3シード、森、大藤、塩見は7~9シードと好位置につけている。
ドイツOPでは芝田、橋本は16強入りし、中でも橋本は世界ランキング12位の陳幸同(チェンシントン・中国)を下し、中国越えを果たしている。順当に勝ち上がれば日本勢同士のハイレベルな対戦も実現しそうだ。昨年の加藤に続いて日本勢の連覇はなるだろうか。
男子ダブルス
写真:2019年ベラルーシOPの篠塚・曽根ペア/提供:ittfworld
男子ダブルスには篠塚/曽根(愛工大名電高)の1ペアがエントリーし、第7シードとなっている。篠塚/曽根ペアは、2019年インターハイ団体戦決勝・野田学園戦で貴重な勝ち星を挙げており、チームの優勝に貢献した高校生トップレベルのダブルスだ。
第1シードであるニマ・アラミアン/ノシャド・アラミヤン(イラン)の兄弟ペアや、ダブルス巧者のティアゴ・モンテイロ率いるモンテイロ/ジョウチ・エリック(ブラジル)ペアにどこまで迫れるか、勝ち上がりに注目したい。
女子ダブルス
写真:2019年ベラルーシOPの大藤・芝田/提供:ittfworld
全日本で2年連続準優勝を果たした大藤(ミキハウスJSC)/芝田(ミキハウス)と、橋本/塩見(ミキハウス)が第1、第2シードとなっている。カットの橋本とフォア表の塩見という変則ペアでの戦い方に注目したい。
また、篠原/由本(貝塚第二中学校)は予選からの出場だが、ニーナ・ミッテルハム/シャン・シャオナ(ドイツ)ぺアや、先述した日本ペアが待つ本戦出場に期待がかかる。
21才以下男子シングルス
写真:2019年世界ジュニアでの曽根翔/提供:ittfworld
篠塚、曽根、横谷の3人がエントリーしている。21才以下の世界ランキングではそれぞれ34位、53位、89位と決して高くはないが、上位の海外勢を倒して上位進出しなるか。彼らの実力を発揮できれば十分勝ち上がりが期待できる。
21才以下女子シングルス
写真:2019年タイOPでの塩見真希/提供:ittfworld
日本からは塩見、篠原、由本の3人が出場する。特に塩見は21才以下の世界ランキング1位の第1シードであり、優勝も十分狙える位置だ。篠原、由本の2人にも、中学生ながらどこまで勝ちあがれるか目が離せない。