文:ラリーズ編集部
<ITTFワールドツアー・ハンガリーオープン 2020年2月18日~2月23日>
22日は大会5日目となり、女子シングルスの準々決勝が行われた。伊藤美誠(スターツ)が佐藤瞳(ミキハウス)に2ゲームを先取されるもそこから挽回。ゲームカウント4-2で勝利し、伊藤がベスト4に名乗りを上げた。
伊藤美誠、圧巻のカット打ちで逆転勝利
写真:佐藤瞳(ミキハウス)/提供:ittfworld
両者の国際大会での対戦実績は伊藤が8勝1敗で勝ち越しており、2019年では5度の対戦全てで勝利している。実力通り伊藤が佐藤を圧倒するかと思われた。
しかし、試合は1ゲーム目から佐藤がカットマンだということを忘れるほど攻撃を畳みかける。予想していない展開だったかのか後手に回った伊藤が意外にも1ゲーム目、2ゲーム目を続けざまに落としてしまう。
何とか流れを変えたい3ゲーム目、ギアを入れ替えた伊藤が佐藤のカットに対してライジングでスマッシュを連打したかと思えば、後陣からロビングで粘る佐藤にストップを見舞う。前後への激しい揺さぶりで瞬く間に佐藤のプレーを乱した伊藤があっという間に2ゲームを連取し、ゲームを振り出しに戻した。
その後も佐藤に攻撃されてもブロックだけで粘るのではなく随所にカウンターを見せ、佐藤に反撃する隙を与えない。ピッチの速いカット打ちに加えて、広角な攻めと台上で2バウンドするストップで前後の揺さぶりで佐藤を圧倒し、5ゲーム目、6ゲーム目はわずかに3点しか与えずに逆転勝利を収めた。この勝利をもって佐藤に6連勝となった。
詳細スコア
○伊藤美誠 4-2 佐藤瞳
9-11/7-11/11-6/11-8/11-1/11-2