ドイツとロシアの卓球クラブ、リーグの垣根越え新ルールで親善試合 | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:マルコス・フレイタス(ポルトガル)/提供:ittfworld

大会報道 ドイツとロシアの卓球クラブ、リーグの垣根越え新ルールで親善試合

2020.09.30

文:ラリーズ編集部

<卓球 ザールブリュッケンvsオレンブルク 親善試合>

ドイツ・ブンデスリーガの昨季王者・ザールブリュッケンと2019年ヨーロッパチャンピオンズリーグ(ECL)優勝のオレンブルク(ロシアリーグ所属)が、リーグの垣根を越えて親善試合を行った。

2020-2021シーズンのECLで採用される新ルールをテストする目的も兼ねたこの試合は、ロシアの強豪・オレンブルクがマッチカウント3-1で勝利を収めた。

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新ルールの中で親善試合

ECLで優勝候補と目される両チームの対決では、新ルールが採用された。

通常のルール通り、5シングルスの3本先取という部分は変わらない。特徴的なのは、各シングルスの試合において、第2、4ゲームの後には休憩を挟むが、第1、3ゲーム間は休憩が行われず、試合が進む部分だ。また、第5ゲームは0-0からスタートする6点先取の形式だが、サービスは1本交代、チェンジエンドは行われない。

試合はロシアのオレンブルクが勝利

今回の試合では、トップでオレンブルクのマルコス・フレイタス(ポルトガル)が、ザールブリュッケンの元中国代表・尚坤(シャンクン)との左腕対決を制すと、2番ではドミトリ・オフチャロフ(ドイツ)が勝利し、オレンブルクが王手をかけた。


写真:T2ダイヤモンドでのオフチャロフ(ドイツ)/撮影:ラリーズ編集部

3番のパトリック・フランチスカ(ドイツ/ザールブリュッケン)とブラディミル・サムソノフ(ベラルーシ/オレンブルク)の試合では、新ルールが適応される第5ゲームに突入。フランチスカが6-3で最終ゲームを奪いオレンブルクに一矢報るも、4番でフレイタスが勝利し、オレンブルクに軍配が上がった。

パトリック・フランチスカ
写真:パトリック・フランチスカ(ドイツ)/撮影:ラリーズ編集部

実力者揃えるオレンブルク

オレンブルクは、今回出場した3選手に加え、今季から林昀儒(リンインジュ・チャイニーズタイペイ)が新加入。天然ガスの生産・供給において世界最大を誇るロシア企業ガスプロムがスポンサーにつき、豊富な資金で実力者を揃えている。


写真:林昀儒(チャイニーズタイペイ)/撮影:ラリーズ編集部

10月7日より開幕する男子ECLでは、昨季ベスト4の両チームはともにシードに割り当てられている。新ルールの下、どのチームがヨーロッパのクラブ王者に輝くのか注目だ。

ザールブリュッケン(ドイツ) 1-3 〇オレンブルク(ロシア)

尚坤 0-3 〇マルコス・フレイタス
トマス・ポランスキー 1-3 〇ドミトリ・オフチャロフ
〇パトリック・フランチスカ 3-2 ブラディミル・サムソノフ
ダルコ・ヨルジッチ 0-3 〇マルコス・フレイタス

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