文:ラリーズ編集部
<2019世界卓球選手権大会・個人戦(ハンガリー・ブダペスト) 2019年4月21日~4月28日>
23日、世界選手権の男子シングルス2回戦が行われ、張本智和(4月度世界ランキング4位・15歳)=木下グループ=がスウェーデンのパーションを圧倒し、3回戦進出を決めた。
序盤から張本が自分のペースでラリーを進め、相手のパーションはついていけない様子。早い打点での高速ラリーで畳み掛けた。バック側にボールを集めながらも、時折フォアのコースを使い、相手に的を絞らせない。バックハンドで相手を揺さぶり、張本が3ゲーム連取で勝利に王手をかけた。
フォアへの揺さぶりが有効に働き、最後はフォアへのYGサーブがサービスエースとなり、ストレートで完勝を収めた。
張本は、24日(現地時間)に行われる3回戦ではポルトガルのフレイタス(同26位・31歳)と対戦する。フレイタスは過去には世界ランク7位に達した選手であり、張本にとっては最初の山場となる。
試合後のコメント
張本は試合後、「指は試合前の練習では少し痛かったけど試合中はアドレナリンも出ていて痛みは感じない。次の試合に向けては、台上のプレーを修正していければもっと良くなると思う」と自身の状態を語った。
2種目出場の影響については、「ダブルスはプレッシャーも半減されるのでダブルスから入れるのはとても良い」と前向き。
「ブダペストではマッサージなどもあり、11時か12時に寝て7時頃起きる生活。時差ボケは無い。携帯でゲームをして気分転換もしている。ゲームではいくら負けてもいいが試合では絶対負けたくない」と、うまくフィジカルとメンタルをコントロールしている様子もうかがわせた。
試合のスコア
<男子シングルス 2回戦>
張本智和 4-0 パーション(スウェーデン)
11-5/11-7/11-7/11-7