【卓球】吉村和弘、"南米の天才"に惜敗<世界卓球2019> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:吉村和弘(東京アート)/撮影:田村翔(アフロスポーツ)

大会報道 【卓球】吉村和弘、“南米の天才”に惜敗<世界卓球2019>

2019.04.24

文:ラリーズ編集部

<2019世界卓球選手権大会・個人戦(ハンガリー・ブダペスト) 2019年4月21日~4月28日>

23日、世界選手権の男子シングルス2回戦が行われ、吉村和弘(4月度世界ランキング50位・22歳)=東京アート=がカルデラノ(同7位・22歳)=ブラジル=に2ゲームを奪うも惜しくも敗れた。

第1ゲーム、カルデラノのハイトスサーブの処理に苦戦した吉村。ストップは浮き、チキータはオーバーミスしてしまう。消極的なプレーの目立つ吉村は繋ぎのボールを狙い打たれる展開に。ロングサーブから強烈なバックドライブが決まるなど時折、吉村らしい展開もあったが第1ゲームはカルデラノペースで落としてしまう。

第2ゲームも球威で押され0-4にされるも粘りを見せて6-7に。7-10の劣勢から9-10まで追い上げたところでカルデラノがタイムアウト。ここで吉村は思い切ってチキータを打ち抜き10-10に追いつく。11-11の場面では吉村のストレートへのバックドライブが決まりゲームポイントを握るもここからカルデラノのミスが無くなり12-14で落とす。

第2ゲームで互角の戦いをした吉村は第3ゲームから硬さが取れ、ラケットが振り切れるようになる。開き直った吉村の剛腕ドライブに対し、カルデラノの強打にもミスが出始め、吉村が遂にゲームを奪った。

第4ゲームも吉村ペースでリードするも吉村のサーブに対しイエローカードが出る。トスに対してナーバスになった吉村が一時は追いつかれるも12-10で接戦を制し、追いついた。

第5ゲーム、両者の激しい打ち合いに会場からは大歓声が沸き起こるが、ラリー戦に滅法強いカルデラノがこのゲームを取りかえす。

後が無くなった吉村は、第6ゲーム4-7とリードされたところでタイムアウト。カルデラノのハイトスサーブを思い切ってチキータし、反撃の狼煙をあげる。次の一本はこれまで見せていなかったフォアでの回り込みドライブ。6-10と追い込まれてからサービスエースで8-10になったが、最後はロングサーブへのバックドライブが無情にもオーバーミス。“南米の天才”に一歩及ばなかった。

試合のスコア

<男子シングルス 2回戦>
吉村和弘 2-4 カルデラノ(ブラジル)
7-11/12-14/11-7/12-10/5-11/8-11

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