文:ラリーズ編集部
<2019世界卓球選手権大会・個人戦(ハンガリー・ブダペスト) 2019年4月21日~4月28日>
24日、世界選手権の男子シングルス3回戦が行われ、丹羽孝希(4月度世界ランキング8位・24歳)=スヴェンソン=がディヤス・ヤコブ(同80位・23歳)=ポーランド=を下し、16強入りを果たした。
フルスイングさせると怖い長身のディヤスに対して、丹羽は自ら積極的に攻撃を仕掛ける。サーブからの3球目攻撃がよく決まり、第1ゲームを危なげなく取得した。
続く第2ゲームも積極的に攻め、普段冷静にプレーすることが多い丹羽が声を出す。ゲームポイントの長いラリーを制し、大きなガッツポーズも見せた。
第3ゲームはディアスのペースで進んだが、丹羽が終盤に得点を重ね逆転。10-9の場面では相手のロングサーブを読み切り、レシーブから回り込んでフルスイングし、勝利に王手をかけた。
第4ゲームは出だしが悪くなりあっさりと奪われたが、流れは渡さず。勝負所では小気味よく動き、前陣でのフォアハンド連打で得点するシーンが多く見られ、ゲームカウント4-1で4回戦進出を決めた。勝利の瞬間には高々と右の拳をあげた。
隣のコートでゴジ(同34位・フランス)が許キン(同2位・中国)を破る金星を挙げ、会場が異様な盛り上がりを見せる中、丹羽は冷静な戦いぶりを見せた。
4回戦では、3回戦でオフチャロフ(同12位・ドイツ)を下したプカル(同58位・クロアチア)と対戦する。
丹羽の試合後のコメント
丹羽は試合後に「過去に2回負けていて勝ったことが無い相手だったので対策した。思ったよりサーブが効き、気持ちも乗っていけた。隣のコートでゴジが勝ってやりにくい雰囲気だった」と振り返り、「ベスト8は最低条件だと思っているので、次も勝ち、中国選手を倒したい」と頼もしい言葉を残した。
倉嶋監督のコメント
倉嶋監督は「相手は左に強い選手だったので研究した。クロスボールに強いのでミドルやストレートを突いた。丹羽は今大会、気持ちが乗っていて安定している。出来るだけ上に行って欲しい」と太鼓判を押した。
試合のスコア
<男子シングルス 3回戦>
丹羽孝希 4-1 ディヤス・ヤコブ(ポーランド)
11-7/11-8/11-9/1-11/14-12