文:ラリーズ編集部
<2019世界卓球選手権大会・個人戦(ハンガリー・ブダペスト) 2019年4月21日~4月28日>
24日、世界選手権の女子シングルス準々決勝が行われ、加藤美優(4月度世界ランキング22位・20歳)=日本ペイントホールディングス=が劉詩ブン (同5位・28歳)=中国=に1-4で敗れ、ベスト8で大会を終えた。前回大会(2017年ドイツ大会)のベスト16を上回る結果に加藤は「ベスト8に初めて入れたことは良かった。2年前も中国選手に負けたけど、前回は実力を出せずに負けた。今回は実力を出し切れたのが進歩」と自身の成長を実感した。
劉詩ブンとの対戦については「自分の得意のパターンのラリーに持って行けたが、相手もラリーが得意だったので打ち合いで勝てなかった。ミドルやフォアへ飛ばされたときに、自分は2~3本耐えられるが、相手は何本でも返してくる。そこに差を感じた」と課題を冷静に見つめた。
加藤は今大会、世界ランク8位の鄭怡静(27歳)=チャイニーズタイペイ=を破るなど、好調を維持。世界選手権の大舞台で、得意のバックハンドでラリーに持ち込む展開と、巻き込みサーブ、しゃがみ込みサーブなどの多彩なサーブが効いた。「Tリーグでいっぱいお客さんが来てくれて魅せるプレーも大事にしてきた。その経験が大舞台で自分の実力を出すことに繋がったと思う」と進化の理由をあげた。
試合のスコア
<女子シングルス 準々決勝>
加藤美優 1-4 劉詩ブン
9-11/11-8/4-11/6-11/5-11