文:ラリーズ編集部
<2020ヨーロッパTOP16カップ2020年2月8日~2月9日 スイス・モントルー>
2月8日~9日、スイスのモントルーで行われた卓球のヨーロッパTOP16カップは、男子はティモ・ボル(ドイツ)、女子はペトリッサ・ゾルヤ(ドイツ)の優勝で幕を閉じた。
今大会は男女それぞれ3位までにワールドカップの出場権が与えられるため、ボル、ダルコ・ヨルジッチ(スロベニア)、ロベルト・ガルドシュ(オーストリア)が男子ワールドカップの、ゾルヤ、ブリット・エーラント(オランダ)、ソフィア・ポルカノバ(オーストリア)が女子ワールドカップの出場に内定した。
男子シングルス:決勝は17歳差対決に
写真:ティモ・ボル/提供:ittfworld
男子は昨年優勝のドミトリ・オフチャロフ(ドイツ)がインフルエンザによる発熱で棄権、2019年世界選手権ベスト8のシモン・ゴジ(フランス)、元世界ランク1位のベテラン、ブラディミル・サムソノフ(ベラルーシ)が1回戦で敗れる波乱の展開に。
そんな中、クリスティアン・カールソン(スウェーデン)、リアム・ピッチフォード(イングランド)、ロベルト・ガルドシュ(オーストリア)と各国の実力者たちを次々に下し、決勝に勝ち進んだのが“ドイツの皇帝”ティモ・ボルだ。ボルは、世界ランク11位と未だ実力は顕在の衰え知らずの38歳。
決勝で相対するは、サムソノフ、マルコス・フレイタス(ポルトガル)を破り勢いに乗る21歳・ヨルジッチだ。1ゲーム目をヨルジッチが奪うが、ベテランのボルがそこから4ゲームを連取。ボルが17歳差対決を制し、2年ぶり7度目の栄冠に輝いた。
写真:がっちりと握手を交わすボルとヨルジッチ/提供:ittfworld
女子シングルス:オランダのエーラントが快進撃
写真:ブリット・エーラント(オランダ)/提供:ittfworld
女子は、18年大会優勝、19年大会準優勝のベルナデッタ・スッチ(ルーマニア)がまさかの1回戦敗退。そのスッチを下したブリット・エーラント(オランダ)が、勢いそのままに倪夏蓮(ニーシャーリエン・ルクセンブルク)、ソフィア・ポルカノバ(オーストリア)と難敵を下し、決勝に進出した。
決勝ではゾルヤに対し、2ゲームを先取するも逆転負けを喫したが、25歳のエーラントが快進撃と呼ぶにふさわしい活躍を見せた。一方優勝したドイツのゾルヤは昨年に続く2連覇となった。
写真:優勝し笑顔のペトリッサ・ゾルヤ(ドイツ)/提供:ittfworld
最終結果
男子シングルス
写真:男子シングルス入賞者/提供:ittfworld
1位:ティモ・ボル(ドイツ)
2位:ダルコ・ヨルジッチ(スロベニア)
3位:ロベルト・ガルドシュ(オーストリア)
女子シングルス
写真:女子シングルス入賞者/提供:ittfworld
1位:ペトリッサ・ゾルヤ(ドイツ)
2位:ブリット・エーラント(オランダ)
3位:ソフィア・ポルカノバ(オーストリア)