文:ラリーズ編集部
<ITTFチャレンジプラス・ポルトガルオープン 2020年2月12日~16日>
15日、ポルトガルオープンは大会4日目を迎え、男女シングルスの準々決勝、男女ダブルスの準決勝までが行われた。また、混合ダブルスは決勝まで行われ、フランスのエマニュエル・ルベッソン/ユアン・ジャナンペアが優勝した。
この日の試合は、男子シングルスには宇田幸矢(JOCエリートアカデミー/大原学園)が唯一の日本勢として出場したが、3回戦でFENG Yi-Hsin(チャイニーズタイペイ)に1-4で敗北し、ベスト16に終わった。
女子シングルスでは、石川佳純(全農)と加藤美優(日本ペイントホールディングス)が3回戦、準々決勝に勝利し、準決勝に進出。芝田沙季(ミキハウス)も、3回戦で橋本帆乃香(ミキハウス)との日本勢対決を制し、準決勝まで駒を進めた。佐藤瞳(ミキハウス)は、3回戦でシャン・シャオナ(ドイツ)に0-4で敗北し、ベスト16に終わった。
女子ダブルスでは、共に準々決勝を勝ち上がった橋本帆乃香/佐藤瞳ペアと芝田沙季/大藤沙月(ミキハウスJSC)ペアが準決勝で激突。接戦が予想されたが、芝田/大藤ペアが3-0のストレート勝利を収め、決勝への切符を掴みとった。
大会最終日となる16日には、男女シングルス、男女ダブルスの決勝までが行われ、優勝者が決定する。
男子シングルス見どころ
組み合わせ
PRYSHCHEPA Yevhen(ウクライナ)ー ジョアン・ジェラルド(ポルトガル)
アンダース・リンド(デンマーク)ー 邱党(チュウダン・ドイツ)
写真:ジョアン・ジェラルド/提供:ittfworld
男子シングルスの注目は、地元ポルトガルのジョアン・ジェラルドだ。2回戦で戸上隼輔(野田学園高)を撃破し、宇田を倒したFENG Yi-Hsinにも勝利した。ジェラルドには、チャレンジシリーズを含めたワールドツアーでの優勝経験は1度もないため、今回優勝できれば地元ポルトガルで初優勝を挙げることになる。巡ってきたチャンスを活かして、故郷へ錦を飾れるか。
女子シングルス見どころ
組み合わせ
石川佳純 ー 加藤美優
鄭先知(ジェンシェンチー・チャイニーズタイペイ)ー 芝田沙季
写真:加藤美優/提供:ittfworld
女子シングルス準決勝では、石川と加藤の日本勢対決に注目だ。今大会石川は、2019ドイツオープンで敗れていたヤン・シャオシン(シンガポール)に勝利するなど、ここまで第1シードとして順当に勝ち上がってきた。対する加藤も、今大会ここまで全試合ストレートで勝ち進んできており、非常に勢いがある。どちらが勝ってもおかしくない試合。勝ち進んで決勝への切符を掴むのはどちらになるのか。注目の一戦から目が離せない。
男子ダブルス見どころ
組み合わせ
BAEK Kwangil/PARK Chan-Hyeok(韓国)ー ジョアン・ジェラルド/ディオゴ・カルバーリョ(ポルトガル)
写真:ジョアン・ジェラルドとディオゴ・カルバーリョ(写真右)/提供:ittfworld
男子シングルスでも勝ち進んでいるジョアン・ジェラルドがダブルスでも決勝に勝ち進んだ。対戦相手のBAEK Kwangil/PARK Chan-Hyeokペアは、第1シードの戸上/宇田ペアを1回戦でストレートで下す金星を挙げ、そのままの勢いで決勝まで勝ち進んできている。地元の声援を味方につけるポルトガルペアと、第1シードを破った勢いがある韓国ペア。勝利の女神ははたしてどちらに微笑むのだろうか。
女子ダブルス見どころ
組み合わせ
PARANANG Orawan/サウェータブット・スターシニー(タイ)ー 芝田沙季/大藤沙月
写真:ポルトガルオープンの芝田沙季と大藤沙月(写真奥)/提供:ittfworld
芝田/大藤ペアは、今大会ここまでの試合を全てストレートで勝ち進んできている。1ヶ月前の全日本選手権で準優勝を果たしたこのペアは、先日のスペインオープンでも優勝するなど今シーズンはまさに絶好調と言える。対戦相手のPARANANG Orawanとサウェータブット・スターシニーは共にシングルスでも本選に進出し、スターシニーはベスト8まで勝ち進んだ。一筋縄ではいかない相手だが、芝田/大藤ペアは2大会連続優勝を成し遂げられるか。