伊藤、石川が各大陸王者と激突<卓球・女子W杯見どころ> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:伊藤美誠(写真左)と石川佳純/提供:ittfworld

大会報道 伊藤、石川が各大陸王者と激突<卓球・女子W杯見どころ>

2020.11.07

文:ラリーズ編集部

<ITTF女子ワールドカップ 2020年11月8日~11月10日>

大会途中で終了した、3月のポーランドオープン以来半年以上ぶりに、ITTF主催のシニアの大会として、女子ワールドカップが8日より開催される。

各大陸選手権の覇者や、世界ランキング上位の選手といった、選び抜かれた実力者のみが参加できるのがワールドカップ。今大会に日本からは、伊藤美誠(スターツ)と石川佳純(全農)が参加する。

伊藤、石川は共にシードを獲得

今大会は、まずシード外の選手13名をA~Dの4つのグループに振り分けてリーグ戦を行い、各グループ上位2名とシード選手8名が決勝トーナメントに進出する、というシステム。伊藤は第2シード、石川は第6シードを獲得しているため、決勝トーナメントからの出場となる。


写真:伊藤美誠/提供:ittfworld

今年のワールドツアーが軒並み中止となったこともあり、今大会は二人にとって、3月のカタールオープン以来実に8か月ぶりの本格的な実戦の舞台だ。試合勘という面では不安も残るが、一方で、ワールドツアーで連戦続きであった昨年よりは、練習に割ける時間が増えていることも事実。シードの利点を生かして、勝ち進むことができるか。

また、ドローによっては、伊藤と石川の日本勢対決が準々決勝以降で実現する可能性もあるため、8日の最後に行われる抽選会にも注目だ。

好調の陳夢を攻略できるか

そんな伊藤と石川の前に立ちはだかるのは、各大陸から選び抜かれた実力者たちだ。


写真:陳夢/提供:ittfworld

特に、第1シードを獲得している陳夢(チェンムン・中国)は、先日行われた全中国選手権のシングルス優勝者。決勝戦では、今大会にも出場する孫穎莎(スンイーシャ・中国)を圧巻の両ハンド連打で打ち抜いてストレート勝ちを収めており、コンディションもかなり整ってきていることが伺えた。伊藤と石川が優勝を目指すうえで、彼女をいかに攻略するのかが、今大会最大の課題となるだろう。

シード外の注目選手は?

シード外にも注目の選手は多く、その中でも田志希(チョンジヒ・韓国)には注目したい。


写真:田志希/提供:ittfworld

世界ランキング16位の田志希は、昨シーズン、T2ダイヤモンドでは陳夢を破ってベスト4、韓国代表として出場したチームワールドカップではチームを3位に導く原動力となった。大舞台での爆発力は目を見張るものがあり、上位進出も十分狙えるだろう。

その他にも、アドリアーナ・ディアス(プエルトリコ)や徐孝元(ソヒョンウォン・韓国)など、実績豊富な実力者も、予選から参加する。

注目必至の今大会。伊藤と石川は、五輪までの貴重な実戦の機会を生かせるか。

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