文:ラリーズ編集部
<ドイツブンデスリーガ第9節 11月29日>
2020-2021シーズンのドイツ・ブンデスリーガ第9節が開催され、ザールブリュッケンが今シーズン無敗のボルシア・デュッセルドルフに勝利した。
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巧みな戦術でボルを圧倒
昨シーズンの王者ザールブリュッケンは、ここまで3勝4敗と負け越しており、上位浮上のきっかけを掴むためにも勝利が欲しいところ。しかし、対するデュッセルドルフは開幕以来、未だ無敗と絶好調。一筋縄ではいかない戦いが予想された。
写真:パトリック・フランチスカ/提供:ittfworld
トップには、ザールブリュッケンからはパトリック・フランチスカ(ドイツ)、デュッセルドルフからはティモ・ボル(ドイツ)が出場し、ドイツ代表対決が実現した。そんな注目の一戦は、1ゲーム目からフランチスカが3球目攻撃で積極的な攻めを見せる。
ボルのバックサイドにボールを集めてブロックミスを誘う作戦がハマり、1、2ゲームを連取。3ゲーム目になると、ボルも徐々に足を動かしてラリー戦で点を取り始めるも、粘り強くボルのバックを攻めたフランチスカがマッチポイントを握り、最後はサービスエースで締めて勝利を挙げた。
フランチスカの勝利で流れに乗ったザールブリュッケンは、続くダルコ・ヨルジッチ(クロアチア)、尚坤(シャンクン・中国)も、それぞれフルゲームの激戦を制して勝利。マッチカウント3-0の完勝を収め、絶好調のデュッセルドルフに今シーズン初めて土をつけた。
ブレーメンが今シーズン4勝目
同じく、3勝4敗で負けが先行しているブレーメンは、こちらも好調なノイ・ウルムと対戦した。
写真:キリル・ゲラシメンコ/提供:ittfworld
この試合では、キリル・ゲラシメンコ(カザフスタン)が躍動した。トップに出場して勝利を挙げると、フォースシングルスにも出場し、元Tリーガーのティアゴ・アポロニア(ポルトガル)を攻撃的なフォアハンドで攻め立てる。
最後は、回り込みカウンターを狙ったアポロニアの空いたフォアサイドにバックブロックを落として勝負あり。ゲラシメンコの2点取りの活躍で、ブレーメンが今シーズン4勝目を挙げた。
2020-2021 ドイツブンデスリーガ第9節 結果
〇ザールブリュッケン 3-0 ボルシア・デュッセルドルフ
〇パトリック・フランチスカ 3-0 ティモ・ボル
〇ダルコ・ヨルジッチ 3-2 アントン・ケルベリ(スウェーデン)
〇尚坤 3-2 クリスティアン・カールソン(スウェーデン)
〇オクセンハウゼン 3-2 グリュンヴェッターズバッハ
シモン・ゴジ(フランス)1-3 邱党(キュウダン・ドイツ)〇
カナック・ジャー(アメリカ)1-3 王熹(ワンシ・ドイツ)〇
〇Samuel Kulczycki(ポーランド)3-1 デニ・コズル(スロベニア)
〇シモン・ゴジ 3-1 王熹
〇Samuel Kulczycki/Maciej Kubik(ポーランド)3-1 邱党/Tobias Rasmussen(デンマーク)
〇ブレーメン 3-1 ノイ・ウルム
〇キリル・ゲラシメンコ 3-1 Kay Stumper(ドイツ)
〇マルセロ・アギーレ(パラグアイ)3-1 ティアゴ・アポロニア
Hunor Szöcs(ルーマニア)0-3 ウラジミール・シドレンコ(ロシア)〇
〇キリル・ゲラシメンコ 3-1 ティアゴ・アポロニア
〇ケーニヒスホーフェン 3-0 グレンツァオ
〇バスティアン・シュテガー(ドイツ)3-1 Robin Devos(ベルギー)
〇Filip Zeljko(クロアチア)3-0 クリスチャン・プレテア(ルーマニア)
〇キリアン・オート(ドイツ)3-0 アレクサンダー・カラカセビッチ(セルビア)
〇ベルグノイシュタッド 3-2 ミュールハウゼン
〇ベネディクト・デューダ(ドイツ)3-2 ステファン・メンゲル(ドイツ)
ステファン・フェゲル(オーストリア)1-3 ダニエル・ハーベソン(オーストリア)〇
アルバーロ・ロブレス(スペイン)0-3 オビディウ・イオネスク(ルーマニア)〇
〇ベネディクト・デューダ(ドイツ)3-0 ダニエル・ハーベソン
〇アルバーロ・ロブレス/ステファン・フェゲル 3-1 オビディウ・イオネスク/Lubomir Jancarik(チェコ)