文:ラリーズ編集部
<WTTコンテンダードーハ 2月28日~3月6日 カタール・ドーハ>
3日、WTTコンテンダードーハの本選がスタートし、男子シングルス1回戦に2020年全日本選手権王者の宇田幸矢(明治大学)が登場。趙大成(チョデソン・韓国)にゲームカウントで2-3で敗れた。
宇田幸矢が登場
趙大成は18歳にして2020年のドイツオープン男子ダブルスで優勝を果たし、Tリーグにも岡山リベッツから参戦した韓国の次世代のスター候補。本大会の予選では吉田雅己(栃木県スポーツ協会)に勝利しており、19歳と同世代の宇田としては負けられない相手だ。
写真:宇田幸矢/撮影:ラリーズ編集部
第1ゲームは宇田がサーブからの3球目攻撃で得点するが、趙大成が台上やサービスで優位に立つ。ポイントもリードされ、そのまま差を縮められず、第1ゲームは11-7で趙大成が制する。
第2ゲームは、3球目攻撃に加え、レシーブをチキータで狙うなど攻撃に変化をつけた宇田が、趙大成を揺さぶる。しかし、趙大成も負けじとチキータレシーブで宇田のバックハンドを狙い、ブロックで粘る。一進一退の攻防が続き、デュースまでもつれ込むが、12-10でこのゲームも趙大成が制した。
宇田幸矢、追いつくも逆転ならず
第3ゲーム、宇田は挽回したいところだったが、第2ゲーム同様趙大成にバックを攻められ、あっという間にポイントは3-0に。ここで宇田がタイムアウトを取ってからは点の取り合いに。
一時マッチポイントを握られるが、再び追いつき、デュースではサービスエースと得意のフォアカウンターを決め、宇田がこのゲームをなんとかモノにする。
写真:趙大成/提供:ittfworld
すると、第4ゲームは序盤こそ趙大成がリードを広げるも、デュースを制して息を吹き返した宇田が得点を重ね、得意のフォアカウンターを何度も決める。趙大成にも台上でのミスが目立ち始め、11-5で宇田が第4ゲームを制する。
このまま勢いに乗った宇田が勝利を掴むかに思われたが、第5ゲームではこれまで守勢に回っていた趙大成が3球目攻撃やカウンターで攻めに転じる。宇田はその勢いに押されミスを連発し、流れは完全に趙大成に傾いてしまう。
最後は趙大成がお手本のような3球目攻撃で得点。11-4で第5ゲームを制し、ゲームカウント3-2で趙大成が勝利した。
WTTコンテンダードーハ 男子1回戦 結果
宇田幸矢 2-3 趙大成〇
7-11/10-12/14-12/11-5/4-11
宇田幸矢インタビュー
写真:宇田幸矢/撮影:伊藤圭