男女複全ペアが準決勝へ 張本、伊藤は強敵に挑む<WTTスターコンテンダードーハ> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:石川佳純(全農)と平野美宇(日本生命)/提供:ittfworld

大会報道 男女複全ペアが準決勝へ 張本、伊藤は強敵に挑む<WTTスターコンテンダードーハ>

2021.03.11

文:ラリーズ編集部

<卓球・WTTスターコンテンダードーハ 3月5日~13日>

本戦3日目となる10日は、男女シングルスの3回戦と男女ダブルスの準々決勝が行われた。

本戦3日目総括


写真:水谷隼(木下グループ)/撮影:ラリーズ編集部

男子シングルス3回戦には張本智和(木下グループ)と水谷隼(木下グループ)が登場した。張本はクアドリ・アルナ(ナイジェリア)に3-0のストレートで勝利し、順当に準々決勝に進んだ。一方水谷は、ルーウェン・フィルス(ドイツ)のカットと攻撃に苦しみ、0-3で敗れ3回戦で去ることとなった。

女子シングルス3回戦では伊藤美誠(スターツ)が大藤沙月(四天王寺高)との日本人対決に3-0で勝利したほか、早田ひなが鄭怡静(チェンイーチン・チャイニーズタイペイ)に3-1で勝利し、準々決勝に駒を進めた。一方平野美宇(日本生命)は申裕斌(シェンユービン・韓国)に1-3、石川佳純(全農)はエリザベタ・サマラ(ルーマニア)に0-3のストレートで敗れ、準々決勝に進むことはできなかった。


写真:木原美悠(写真左)・早田ひな/提供:ittfworld

また、男子ダブルスでは、及川瑞基(木下グループ)/宇田幸矢(明治大)ペアが準々決勝でドミトリ・オフチャロフ/ベネディクト・デューダ(ドイツ)ペアと対戦、3-1で勝利し準決勝へ。女子ダブルスでは石川/平野ペア、早田/木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)ペア、大藤/横井咲桜(四天王寺高)ペアの計3ペア全てが勝利し、準決勝に進んだ。

大会7日目となる11日には、男女シングルスと混合ダブルスで準々決勝、男女ダブルスで準決勝が行われる。

男子シングルス見どころ

日本選手組み合わせ

張本智和 – 鄭栄植(チョンヨンシク・韓国)


写真:張本智和/提供:ittfworld

男子シングルス準々決勝で張本は鄭栄植(チョンヨンシク・韓国)と対戦する。過去の対戦成績では2勝1敗で張本が勝ち越しているが、鄭栄植も過去に樊振東(ファンジェンドン・中国)や梁靖崑(リャンジンクン・中国)、林昀儒(リンユンジュ・チャイニーズタイペイ)といった世界ランク上位の選手に勝利したことがある。

張本はこの強敵相手を翻弄するようなプレーを魅せることができるのか。注目の一戦だ。

女子シングルス見どころ

日本選手組み合わせ

伊藤美誠 – アドリアーナ・ディアス(プエルトリコ)
早田ひな – 馮天薇(フォンティエンウェイ・シンガポール)


写真:伊藤美誠(スターツ)/提供:ittfworld

第1シードの伊藤は、プエルトリコの若手実力派アドリアーナ・ディアスとの同世代対決となった。前大会の王者として今大会も優勝を狙う伊藤は、同世代で世界でも活躍しているアドリアーナ・ディアスに対し、堂々としたプレーを魅せつけることができるのか。


写真:早田ひな(日本生命レッドエルフ)/撮影:ラリーズ編集部

一方第2シードを破り勝ち上がってきた早田は、シンガポール不動のエース・馮天薇(フォンティエンウェイ・シンガポール)と対戦する。過去に、2017年のアジア選手権では馮天薇が勝利しているが、2020年のドイツオープンでは早田が勝利している。

早田は、戦術の幅が広い馮天薇に対してどのようなプレーで攻略していくのか見物だ。

男子ダブルス見どころ

日本選手組み合わせ

及川瑞基/宇田幸矢 – アルバーロ・ロブレス(スペイン)/オビディウ・イオネスク(ルーマニア)


写真:及川瑞基・宇田幸矢/撮影:ラリーズ編集部

準々決勝で強力なドイツペアを破って勝ち上がってきた及川/宇田ペアは、準決勝でアルバーロ・ロブレス(スペイン)/オビディウ・イオネスク(ルーマニア)ペアと対戦する。第2シードのドイツペアを破って勝ち上がってきた国際ペアに対し、及川と宇田はどう対応するのか。見逃せない一戦だ。

女子ダブルス見どころ

日本選手組み合わせ

石川佳純/平野美宇 – 早田ひな/木原美悠
大藤沙月/横井咲桜 – 申裕斌/田志希(チョンジヒ・韓国)


写真:大藤沙月・横井咲桜(四天王寺高)/撮影:ラリーズ編集部

第2シードを破って勝ち上がってきた大藤/横井ペアは、申裕斌/田志希(チョンジヒ・韓国)ペアと対戦する。準決勝に勝ち上がった4組のうち3組が日本人ペアである。決勝に向かい、高校生ペアが韓国の強力なダブルスにどう戦うか見物だ。

また、石川/平野ペアと早田/木原ペアは、WTTコンテンダードーハの再戦となる。前回は石川/平野ペアが勝利したが、今回はどちらが決勝に進めるか注目だ。

混合ダブルス見どころ

日本選手組み合わせ

水谷隼/伊藤美誠 – エマニュエル・ルベッソン/ユアン・ジャナン(フランス)


写真:水谷隼(木下グループ)と伊藤美誠(スターツ)/提供:ittfworld

混合ダブルス第1シードの水谷/伊藤ペアは、エマニュエル・ルベッソン/ユアン・ジャナン(フランス)ペアと対戦する。手堅いプレーのルベッソンとフォア表のジャナンの速攻プレーは、過去に張本/早田ペアが苦戦を強いられたほどである。

水谷の対応力と伊藤の変幻自在なプレーが、フランスペアをどれだけ翻弄できるか見逃せない一戦だ。

6日目結果

男子シングルス3回戦

〇張本智和 3-0 クアドリ・アルナ(ナイジェリア)
11-4/13-11/11-7

水谷隼 0-3 〇ルーウェン・フィルス(ドイツ)
8-11/7-11/8-11

女子シングルス3回戦

〇伊藤美誠 3-0 大藤沙月
12-10/11-5/11-8

平野美宇 1-3 〇申裕斌(シェンユービン・韓国)
4-11/11-13/11-4/7-11

石川佳純 0-3 〇エリザベタ・サマラ(ルーマニア)
11-13/9-11/10-12

〇早田ひな 3-1 鄭怡静(チェンイーチン・チャイニーズタイペイ)
11-9/9-11/11-9/11-8

男子ダブルス準々決勝

〇及川瑞基/宇田幸矢 3-1 ドミトリ・オフチャロフ/ベネディクト・デューダ(ドイツ)
11-8/11-4/8-11/11-6

女子ダブルス準々決勝

〇石川佳純/平野美宇 3-0 ニーナ・ミッテルハム/シャン・シャオナ(ドイツ)
11-9/12-10/11-9

〇早田ひな/木原美悠 3-1 ハナ・マテロワ(チェコ)/バラボラ・バラージョバー(スロバキア)
11-2/11-3/5-11/11-2

〇大藤沙月/横井咲桜 3-0 陳思羽(チェンズーユ)/鄭先知(ジェンシェンチー・チャイニーズタイペイ)
11-9/11-6/11-8

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